おなじみ(まだ二度目)没版コーナーです。
なんで毎話やってんですかね。極々たまにであってほしいものです。
ガタ、ゴト、ガタ、ゴト。
規則正しく揺れる馬車の音が、緑の中に響く。
村から村へ、あるいは街へ商品を運ぶための、それなりに大きな馬車だ。荷台には色とりどりの果物や野菜、穀類などが豊富に積まれている。
そんな新鮮な色味の中、悩める貴族が一人。
「うーむ………」
快晴の空とは反対に、エリシオの心は重かった。
『何やら得体の知れない魔道士が行く先にいそう』というのもあったが、何より────
「……これかっ?!違うな。もう少し先の尖った物があるはず……ああっ、そこではない!くっつくのはそこではなくてだなっ!!」
これである。
昨夜の魔法で真っ二つになった杖の補修。本来であれば専門の職人にお任せするのが一番だが、今は旅の最中なのでそうはいかない。
幸いにも、エリシオには|DIY《こうさく》の心得がある。補修自体はなんとか行えそうだった。
揺れる荷台の上、とかいう作業環境でなければだが。
「いや。今やらなくてもよくない?」
「いいや、今だ。着いた先で何が起こるかわからない以上、万全の状態で」
会話シーンに繋げるにはちょうどいい切り出しかなと思っていたのですが、風呂に入ってる間に
「これ……TOAで見たことあるやつだ!!!」となり没。
被らないって難しいですね。