さてさて、タイトルを見てお解りの通り……拙作『創世樹』が第100話という区切りの良い数字にまで到達しました!! ぱちぱちぱち!!
厳密にいえば第1話の前のプロローグも入れれば101話になっちゃうんですが、まあ細かいことはいいでしょう。
エッ、プロローグ入れたりやたら登場人物多かったりなWEB小説はウケないって? それを言ったら御終いですよお!!
というわけでたまにWEB小説大賞などにエントリーしてきましたが、徹頭徹尾自分の趣味として冒険SF活劇『創世樹』を書いてきました。この辺りで100話の執筆を軽く振り返ってみようかと思います。
まず、『創世樹』は元々漫画作品でした。昔から創作活動で生きてみたいと身の丈に合わない野心を持っていた僕は11年ほど前に一次創作同人誌として『創世樹』を描き始めました。
それまで碌に絵も描いたことが無く、画力にはコンプレックスがあって……今も絵や漫画はちょくちょく描いていますが本当に上手くなったとは未だに思いません。
そして「これ、漫画で長編やるのキッツイなぁ……」と産みの苦しみを知った僕は、それこそラノベだとかイラストだとかゲーム制作だとか別の創作活動へしばらく逃避しました。その一環で「ラノベなら書けるかも……」と思い立ってラノベ版『創世樹』を書き始めたわけです。
実際に書き出してみれば、自分に最適な執筆ペースが掴めず、またプロットも碌に書き出さずにスタートしてしまったので迷走したりある時ぷっつりと執筆を中断するなど創作不順が続きました。ナルスの街を後にしてエリーたちの過去の惨劇(セリーナが出る直前)あたりで筆を置き、セフィラの街あたりで筆を置き……そんな体たらくを繰り返しつつ、ようやく作業時間を確保し1話2000文字程度、週3回更新となったのがつい最近のことです。
僕は傲慢で強欲な人間なので、書きたい作品やアイデアは山のようにあるし、またそれをラノベだけで満足出来ずに漫画、ゲーム制作と媒体の種類を拡げて作りたがる……ある種本当にどうしようもない創作者なんですね。だから制作はそれぞれ滞る。完成までが余計長くなる。
しばらくそんな自分を恥じていましたが、最近は「創作媒体にメイン、サブとか決めなくていいよ。好きで作りたいものがあったらそれで創ればいい」と創作仲間に励まされ「そうかなあ……」と思いつつもその不安定なスタンスを改めることなく、趣味全開で創作していくうちに今に至ります。
賞を獲ったわけでなければ、本にしたわけでもない。取るに足らない底辺の創作者。
それでも、趣味として創作する愉しみを持てたことは、僕のような路傍の石にも劣る人間には本当に幸いでした。創れば疲れるけれど、何か精神が、魂が充たされる。
とっくに成人してから10年以上。ただただ創作する喜びだけを頼みにやってきたし、恐らく今後もそうでしょう。プロには足元にも及びません。
それでも創作は、それをやる意味と、必要としている人が必ずいると思います。読み手がいなくとも、自分一人だけでも。
…………でも、やっぱり一人だけだと寂しいから、創作仲間で寄り合って「みんなでお互いに楽しもうね!!」という気持ちを持ち続けていきたいものです。
『創世樹』も恐らくまだ折り返し地点。エリーたちの壮大な冒険はまだまだ続きます。
それでは次は200話目? それともエンディング??? そんな何かの節目で近況報告をしましょう。mk-2より。