あらすじと世界観をまとめてみました。
長くなってしまったので、ガイドがあった方が読みやすいかな、などと薄っすら思っていたのですが、なかなか本編更新中に登場人物一覧を作ることもできませんでしたので、書き残しておこうと思います。
異世界恋愛。約27万字。5章立て。
バトルやコメディ要素は控えめです。
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【あらすじ】
魔族の放つ瘴気に抵抗する戦いが続くアンリアンス王国。
妖精王の森に突如聖女として召喚された楼子は、境界の戦いで怪我を負った青年リシュトの世話をすることになる。
楼子はリシュトを癒す。しかし楼子は聖女の力も使い方も理解しないままだった。
回復したリシュトは第三騎士団の任務に復帰する。
リシュトを癒した対価として魔力を差し出し子供の姿になった楼子はリシュトに懇願され、専属の薬師として王都に同行する。
王都には楼子と時を同じくして召喚されたもうひとりの聖女夕凪がいた。
彼女はまだ楼子の弟と同じ、高校生だった。
そして王都には、隠された百年前の聖女の記録が。
聖女の役割とは何か。世界の理を前に、楼子とリシュトの選択は。
異世界で、恋をして、生きる。
そんな話です。
【主人公】
藤白 楼子(ふじしろ ろうこ/ロロ)
社会人。2023年の日本から転移してきました。血のつながらない弟を育ててきた楼子は、物わかりの良い大人でした。二人暮らしをしていた弟、八翔(やと)が春から高校進学で寮に入り、ひとり暮らしになった矢先、事件に巻き込まれます。
聖女として召喚されましたが、仕事とか役割とかをいつの間にか越えて、ただリシュトのそばにいたいと思うようになりました。
リシュト(アスティア第三騎士団長。第二王子)
魔族の国との境界の戦闘で腕を失いました。妖精王の森で養生中、ルルがリシュトを救いたい一心で王国の聖女召還の儀式に割り込んで召喚した楼子に出会いました。暗闇で正気を失いかけていた時そばにいてくれた楼子に、縋るように惹かれていきます。
【成長】
楼子もリシュトもいい大人なので、お互い距離を測るところがあります。楼子がリシュトのために身を削ってしまったことが、恋心のブレーキになってしまいました。
王都で出会ったもうひとりの聖女夕凪(ユウナギ)は、純粋で自分の気持ちに直進できる女子で、恋にも一生懸命です。楼子の最大の障害となる魔導士団所属の魔術師サラセニアは、全身全霊でリシュトを射止めようとしています。
楼子は、想いを自覚しないようにしていることに、心のどこかで気付いている。
リシュトはそんな楼子を見ているので、想いを伝えることが楼子を苦しめるのではないかと考え、二の足を踏んでいた。
けれど。
乗り越えたら、幸せになれると思います。
リシュトには第二王子という身分があって、兄であるヒューベルトに翻弄されたり、弟であるジョゼットに敵視されたりしていて、あえて前線に出ていて、王都を長く不在にしていました。兄弟の雪解けも書きたかったところです。
【後方支援】
妖精王ディジュとルル(ルルーフェン)は、妖精王の森に住んでいます。楼子とリシュトが幸せになることを願っているふたりです。
夕凪は楼子と同時期に王都に召喚された聖女です。大聖堂で事故に遭ったときに助けてくれたオルゼア(デイレイン第二騎士団長)にひと目惚れします。侍女のモリーとコイバナで盛り上がり、楼子の恋も応援しています。
ネイは妖精王が楼子の護衛として王都に同行させた妖精です。口数は少なめですが、楼子のことが好き。ネイを巡ってアデル(リシュトの副官)とニフ(ヒューベルトの補佐官)の場外乱闘があるらしい。
ちょい出ですが、第三騎士団の面々(アデル筆頭に、ウルとサマー、ほか)や、おじいちゃん三人組(祖父のアスティア伯爵、ユラー侍医長、家令のマルマン)はリシュトの心強い味方です。
【恋愛ジャンル】
異世界恋愛というカテゴリーに入れてほしいと思います。主人公の年齢は高めに設定してあって、ジャンルも恋愛という選択なのですが、少女時代の私が読んでも大丈夫な作りになっております。
百年前の聖女のあたりは、謎解き要素も盛り込みたい、と思って書いていましたので、お楽しみいただければ幸甚です。