まずはここまで、若い時の2人の話を、そして勇者として旅立ちを迎えた2人の話を読んでいただきありがとうございます。
繋の過去が悲惨で、作者も胸を痛めながら書いていました。
メタ的な目線にはなるのですが、繋はこの悲惨な過去があるからこそ他者の痛みや苦しみに共感でき、手を伸ばすことができるようになっています。もちろん人によって地獄の種類は違うし、定義も大きさも違いますが、繋の過去は決して無駄ではありませんでした。誰かを救い、愛し、守り続けたことで、本来なら死ぬか、あるいは魔王候補として覚醒してしまっていたはずのスヴィグルの人生を救うことができたのです。
スヴィグルの優しさは元々は両親から貰ったものでしたが、復讐心のせいで一度は消えかけてしまいました。それを繋が取り戻してくれた。だからこそ、誰かに「寄り添う優しさ」というのは、繋から教えてもらったものだったりします。
ここからさらに5年近くは2人だけの旅。各国を巡り、いろんな人たちを救い、時には悲しみや苦しみと戦い、そして楽しいことや嬉しいことも経験していきます。その中で、最初の仲間であるスノトラ、ベオウルフの年下組を迎え、最後にヒョードルが参戦します。
その間にも、一時的に仲間になってくれた人たちがいたりと、この「異世界編」もいつか詳しく書けたらなと思う今日この頃です。
そして明日。いよいよ現在の時間軸に戻り、34歳のスヴィグルが登場します。
繋の隠し事を知り、彼はどう動くのか。そんなエピローグを待って頂けると嬉しいです。