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きらいな記憶

https://kakuyomu.jp/works/16817330653663874160/episodes/16817330663048434715
むかし、食事中に言われたのだ。
入浴介助をしている父がどのようなご老人をどんな様子で入浴介助したか。
食事のたびに思い出す、父の最低な話題だった。
食事時に自分はお酒を飲んでいるからって。
時と場所を選べよ。
生活を切り詰めていた我が家には、父には、愚痴れる居酒屋や仲間もなく。
その日ターゲットになったのはわたしだった。
わたしは、この記憶を一生恨むことになる。
もしかしたら、介助先の家族はせめてシャンプーだけでも良いものを、ちょっとお高いTSUBAKIにしたのかもしれないけど、そんなアジエンス、わたしには大人になっても認められないほど父の話が嫌いだった。

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