「おや、不足でしたかい。では追加に」
第1話冒頭で娘を謳ったのは、他ならぬこの女帝。祇園の伝説と広州の血を引く、阮家の絶対権力。
📌 プロフィール
本名: 黄玲(ホワン・リン)
通称: 黄大娘(ホワン・ターニャン)/媽媽(マーマ)
出自: 広州の古い商家(父方)× 京都祇園の伝説的な芸妓(母方)
立場: 阮(グエン)本家・夏雷(ハ・ロイ)の妻/グエンリーの実母、冬賀・春隆の養母
📌 キャラクター概要
ハロン湾に根を張り、東南アジアの裏社会に知らぬ者のいない巨大組織・阮本家の裏の舵を取る、絶対的な支配者。
京都祇園の伝説的芸妓の血を引く、息を呑むほど艶やかで格調高い美貌の持ち主。
第1話冒頭(序)に刻まれている、「正々堂々と。己の拓いた一本道を。青天の下、水上を駆けるが如く。──それがお前だ、グエンリー」という、詩のように美しく圧倒的な慈愛を孕んだ独白は、他ならぬ実母である彼女が、愛娘へ贈った「祈り」の言葉である。
表の権力や小細工など一切通用しない圧倒的な財力と人脈を有しており、不審な動きをする弁護士の元へ、電話越しに微笑みながら即座に「百万元(約2,000万円以上)」の入金通知をファックスで叩きつけるなど、その規格外の行動力で周囲を震撼させる(3章『おや、不足でしたかい。では追加に』)。
しかし、軽率に自分の名前を裏社会の取引に出した者や、阮家の信頼を一度でも裏切った相手に対しては、一瞬の容赦もなくこの世から排除する冷酷さを併せ持つ。
📌 阮家の子供たちへの「冷徹な教育」
実娘であるグエンリーに対しては、19歳という若さで彼女を産んだ過去を持つ。
内に秘めた母としての情愛は誰よりも深いが、表に見せるのは「甘え」を一切許さないマフィアのボスとしての冷徹な態度。春隆が上海で勝手に不祥事を起こした際にも、助けを求めるグエンリーに対して「それはお前の監督不行き届きってとこだ。あたしに怒鳴るのは筋じゃない」とピシャリと言い放ち、自力で解決することを強いる(3章『それはお前の監督不行き届きってとこだ』)。
13歳の傷だらけだった冬賀を「お前の兄だ」とグエンリーの前に連れてきて阮家に引き入れ、彼を『阮下竜』と呼ばれる怪物へと育て上げた、すべての因縁の原点にして最大の黒幕である。