以下はもし「いつかきっと無双するから」の主人公であるホトリクルが、「錬金少女は蒼に埋める」の主人公と同じ状況に陥ったら6話(の序盤)がどうなるのかを書いてみた自作品クロスオーバー企画です。600字くらいのショート。
どうせなら「いつから」読んでる人にも新作を読んでほしいけど他作品の宣伝はノイズになる。じゃあそのノイズが面白ければいい。という発想。
*もちろんネタバレを含みます。
ホトリクルの性格をある程度把握してる「いつから」の読者が、ちゃんと「れんず」の6話の最後まで読んでから先にお進みください。そんな猛者いるのか!??
□ ・ □ ・ □
目の前で、男が鉄柵に貫かれて死んでいる。いや、死んでこそいないが、あれは致命傷に違いないだろう。ゲーム的な手段であれば回復も可能かもしれないが、それが間に合う可能性はほとんど0と言い切ってしまっていい。罪悪感と無力感が重くのしかかる。連携がうまく取れなかった。これは反省するべきだ。彼は僕のことをかばってくれた。これは感謝すべきことだ。そしてそれとは別に、僕は逃げるべきだ。
「HELP!!Bring him!」
叫んで、人を集める。難しい英語を使う必要なんかどこにもない。吹き飛ばされて打撲を負った彼はまだ生きてるのだから、誰かが協力してくれれば十分運べるはずだ。後続のゴーレムは少し離れているから時間的猶予もある。だからこそ「I killed the monster!」と、ゴーレム倒したから安全だよアピールも忘れない。
一人戻ってきてくれたタイミングで協力してけが人を持ち上げ、すぐに歩き出した。僕らが危険になるようなら最悪けが人をおいて逃げるが、そうならないことを祈ろう。振り返れば鉄柵に貫かれた男がこちらを見て無理に笑顔を作っている。
彼はいい人だ。救うことはできないだろうが、せめて後ほどしっかりと弔えるようにしよう。キリスト教なら土葬か?彼のパーソナリティがわかるような書類があればいいが。思考は回転し続ける。この世界の理が変わったなら、うまく適応してアドバンテージを獲得するべきだ。僕が次にするべきことは、ゴーレム以外のゲーム由来の生物がこの世界に存在するかどうかの確認だな。
-----
作者コメント
いや、こうやって比べるとさすがにホトリクルのやばさが際立ちますね。こいつは本当に人間ですか。まだかろうじて生きてんのに葬式のこと考えてるし。