全36話、121,917文字で物語を完結できました。
この作品で描きたかったのは、特別な使命を背負った英雄ではなく、新しい技術と出会い、人と関わりながら、少しずつ自分の言葉と選択を見つけていく、等身大の女の子でした。
飛行ユニットという技術も、日常から遠く離れた場所だけに存在するものではなく、学校や家族、地域の日常の延長にあるものとして描いています。
新しい技術は、誰かにとっては夢であり、誰かにとっては兵器であり、また別の誰かにとっては、生きるための手段にもなります。
同じものであっても、国や立場によって、その意味は変わっていく。そんな世界の揺れも、ひよりの目線を通して描きたいと思っていました。
物語としては、バトルやアクションのような、ハラハラドキドキする展開よりも、人物の心情や関係性、その時々の選択を大切にしています。
ライトノベルとしては、少し静かな作品だったかもしれません。
それでも、ひよりという一人の女の子が、空と出会い、人と出会い、少しずつ成長していく時間を、最後まで描き切ることができました。
私の中では、この物語は、飛行ユニットという新しい技術が世界に現れた時代の、ひとつのプロローグでもあります。
今後は近況ノートで、作中では語りきれなかった技術背景や世界設定、社会の変化なども、少しずつ補足していく予定です。
まだ読んでいない方にも、静かな物語ではありますが、ひよりの成長を一緒に追いかけていただけたらうれしいです。
最後まで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。