今、佐賀の病院の一般病室からこの文章を書いています。
先日脳の右側頭葉切除手術が無事に成功しました。
後は抜糸が終われば退院も可能な状況です。
人としてこの世に生まれて何の痕跡も残さずこの世を去るという、ワナビー作家が最も恐れる事態に見舞われましたが、どうやら神は僕に作家になるチャンスをくれたようです。
決してこのチャンスを無駄にせず、これから作品を発表して行きたいと思っています。
そんな中、コンプティークを毎月買い、セル画購入には数十万もつぎ込んだほど俺の大好きなエルフのディートリットの中の人であらせられる有名な元と学会会長の山本宏さんの脳梗塞のニュースを今さらながら知り、衝撃を受けました。
たいへん怖いので、皆さんもこまめなMRI検査をお勧めします。
僕の脳腫瘍もMRI検査でたまたま見つけたものです。
特に自覚症状も無く、放って置いても大丈夫そうでしたが、癌の怖さは転移にあります。
右側頭葉が侵されていましたが、これが脳幹や、左側頭葉に転移すると致命傷になります。
全摘すれば転移元が無くなり、安全になりますから、恐怖を抑えて、作家的合理判断を下しました。
元々イケメンでもないので、頭にフランケンシュタインみたいに傷が入っても平気です。
今は有り余るほど時間があるので、気晴らしを兼ねてここに書き込んでいます。
全身麻酔とはいえ、外科手術は正直きつかったです。
でも不安を抱えて生きるなら、やった方が楽になります。
右脳の無い人間がどこまでの作品を残せるのか、これから挑戦してみたいと思います。意外と絵もかけますし、アニソンを口ずさむこともできます。