路地表

一話完結、基本三百文字以下の記録。

沿岸沿いの寂れた村にて漁業を食いぶちにしていた。 或る日、雷によって避雷針が砕けてしまった。 次の日から、雷は海にしか落ちなくなってしまった。

或る悪夢を見た。 嘗ての思い人が、美しい故郷の風景の真ん中に居た。

僕は春が好きだった。 彼がそう言うから、僕は夏を消したんだ。

「なんて生臭い…。貴方、知ってる？　生と死の狭間にあるものは、最も醜いのよ」 厭世的な男 海に憑りつかれた女 海は、全てを呑み込んで、そこに在る…

鉱物を掘るだけの盆地の町 15歳の夜、マコトと2人で街を抜け出す その行く末は──

目を覆い尽くす程の、白

大学生になり、それなりの日々を過ごす しかし、時折、中学校時代の夢を見てしまう 決まって登場するのは、好きだったあの子 ある日見た夢の中は、光が氾濫していた──

大学四年生の八月末、主人公は苛立っていた 蝉の声はひたすらに五月蠅く、渇きは増すばかり そんな中で出会った、占い師との刹那のお話