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レイジくんがとうとう異界に足を踏み入れました。
この異界という存在を意識するようになったのは私が小学生の時でした。
まだ父がガンで他界する前のこと、夕食をレストランでとり和やかな雰囲気の中、車の後部座席でくつろいでいたときのことです。
突然父が、あれ?前の車からこっち見てる子、お前にそっくりじゃないか?
母はあら似てるわね ぐらいにしか反応しませんでしたが今でもはっきりと覚えています・・・・
あれは自分だったという説明しようのない確信のような感覚。
すぐに別の道に曲がってしまいましたが、あの子は必死に窓を叩いて呼び掛けていたのでしょう。
今ならわかります。あの子が何を呼び掛けていたのか。
「父を今すぐ精密検査に連れていって!」
時折思うのです、この先の人生で私はタイムリープもしくは過去に戻って自分に何かを伝える行動をする時が訪れるのではないか、ということを。
まだあっちに渡ってはいませんが、皆さんはこのような経験ありますか?