こんにちは
紬です
もしこの世界が、すべて雨音で満たされているのだとしたら、
私は無理に何かを見ようとしなくてもいいのかもしれない。
降り続く雨は、ときに強く、ときにやわらかく、
同じように聞こえても、その一つひとつに微かな違いがあって、
耳を澄ませば澄ますほど、静かな奥行きを感じさせてくれる。
はっきりとした景色が見えなくても、
遠くの輪郭がぼやけてしまっても、
その不確かさの中には、どこか安心できる余白がある気がする。
人はつい、見えるものばかりを信じて、
確かな形や答えを求めてしまうけれど、
本当は、見えないままでも大切にできるものがあるのかもしれない。
雨音に包まれていると、焦りや不安は少しずつほどけていき、
今ここにある時間だけを、そっと抱きしめるような気持ちになれる。
無理に前を見ようとしなくても、無理に何かを掴もうとしなくてもいい。
ただ、流れていく音の中で、自分の呼吸を感じていればいい。
世界が雨音でできているのなら、
何も見えなくてもいいと思える瞬間が、きっとある。
見えないからこそ、感じられるものがあって、
聞こえるからこそ、救われる心がある。
そんな静かな世界の中で、
私はただ、雨の音に身を委ねながら、
ゆっくりと、自分自身でいられたらいいと思う。
本日の1曲は、君と見つけた歌/Ayane
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