ちょっとややこしくなっちゃったので、その辺りの用語説明を投下しておきます。
この先はこんなややこしいのはないので、ご安心ください。
## 事象記述シナプスまわり
### 事象記述式
現象を起こすための設計図やプログラムのようなもの。
現実の言葉で言えば、魔法回路、制御プログラム、設計データを合わせたものに近い。
エネルギーそのものではなく、エネルギーをどう使うかを決める式。
### 事象記述シナプス
神経信号と義肢インターフェースをつなぐための特別な接続部。
現実の言葉で言えば、神経と機械をつなぐ変換端子に近い。
神経の電気信号を、義肢側が扱える信号へ変える。
### 事象記述シナプス生成シート
事象記述シナプスを作るためのシート。
患部や人工皮膚に当てて、必要な接続部を形成するためのもの。
現実の言葉で言えば、神経インターフェースをその場で作るための医療用テンプレート。
### 事象記述式・神経中継皮膚
神経信号を受け取り、将来の義肢へ中継するための人工皮膚。
現実の言葉で言えば、皮膚移植材と神経接続インターフェースを一体化したもの。
正太郎の細胞由来なので、拒絶反応を起こしにくい。
### 義肢インターフェース
人間の神経と義手をつなぐための接続部分。
ここがうまく働くと、考えた通りに義手を動かしたり、触覚を返したりできる。
### 培養皮膚
体の外で育てた皮膚。
現実にも、火傷治療などで研究・利用されている。
作中では、正太郎本人の細胞から作った人工皮膚として扱っている。
### iPS細胞
体の細胞から作れる、さまざまな細胞に変化できる細胞。
現実の再生医療でも重要な技術。
作中では、正太郎由来の神経細胞を作る材料として使われている。
### 神経前駆細胞
これから神経細胞になる手前の細胞。
現実の言葉で言えば、神経細胞の候補生。
作中では、神経接続を作るための材料として使われている。
### 軸索
神経細胞から伸びる長い線のような部分。
電気信号を遠くへ伝えるためのケーブルに近い。
手足を動かす神経では、この軸索が筋肉や別の神経へ信号を届ける。
### 軸索を誘導するゲル
神経が伸びる方向を助けるための材料。
現実の再生医療でいう、足場材や成長因子を含むゲルに近い。
作中では、正太郎の神経を人工皮膚側へ伸ばすために使う。
### 誘引因子
細胞や神経を特定の方向へ誘導するための化学物質。
ざっくり言えば、神経に「こっちへ伸びて」と知らせる目印。
### 神経マップ
脳の中にある、体の部位をどう動かすかの対応関係。
手を失って長く使わないと、この対応関係が崩れていく可能性がある。
作中では、正太郎が左手の動かし方を脳から失わないようにすることが重要になる。
### 『整流』
千穂の聖女魔法。
ものごとの流れを、都合のいい方向へ整える。
現実の科学だけでは短時間で成立しにくい神経接続を、成立させるための決め手。
### ブラックボックスのテスト装置
中身が明かされていない試験装置。
ネムから見ると、正太郎由来の人工皮膚や神経細胞が入っている可能性があり、詳しく知りたくないほど怖いもの。