と、言う訳で完結した訳ですが。
いやぁ、なんというか、こう、あれですね。達成感があります。と言っても、作品詳細に書いてある通りに一週間で書いたものなので私は推敲しつつ投稿していただけなのですが……。
まあなんか色々と語っていきましょうか。
まず結末については、初めから決まっていました。私は闇のオタクなので。クソカスマネージャーと白髪碧眼アイドルの心中見てぇ〜! がこれを書いた原動力なのでね。
それに際して、当初は群像劇の予定だったのですけど、夢來さん、延いてはマネージャーに焦点を当てた方が感情移入的に都合が良いかなと思って変更したので、玲音さん凪沙さん両名についてはちょっと掘り下げが足りなかったなあ、と思う部分はあったりなかったり。
さて、この作品の一つのテーマとして『承認欲求』というのがあるのですが、言い換えれば『愛』とでも言いましょうかね。『愛』という抽象的な大きな括りの中に『承認欲求』がある、というような感じです。
玲音さんも凪沙さんも夢來さんも〝認められる事〟というのに執着している部分があります。まあ、人間なら当然の事ですが。
まず、玲音さんについてはその要領の良さ、延いては才能という物があるが故に承認や賞賛自体は得られているんですよ。けれど物足りない、もっと非日常的で刺激的な『承認』を求めていたという感じですかね。
その点で、今まで関わった事のないようなマネージャーからの承認は彼女を満たし得るものだったのではないでしょうか。
同じ日常を繰り返すだけの毎日に突如として現れた、一羽の烏とでも言いましょうか。マネージャーに対する承認欲求の表れは『恋愛』の方向に向いていましたね。
婚約の話が持ち出されている中で、それを抗おうとする夢が〝お嫁さん〟というのは少々矛盾というか、皮肉さを感じますけれど。
まあでも、両親も玲音の事を心配して色々といい人をあてがおうとしているので、マネージャーと結婚する事が彼女の幸福に繋がるのなら許されたと思います。例え同性相手でも。
なんというか、両親はなんでも卒なくこなしてしまう玲音をどう扱えばいいのか困っていて、玲音自身、家柄に準じた振る舞いを家族相手にもしてしまうので色々と関わり辛い部分があったりなかったり。
なので、本編後でも誰かと成婚する事はなく、死んだマネージャーの事を生涯引き摺りながら、彼女が残した『S.tellae』でアイドルをし続ける事を選びました。後任のマネージャーとは、マネージャーという役職から逸脱する事は無い距離感を保っています。
玲音の中でマネージャーというのは、あの〝マネージャー〟だけですから。そんなこんなで凪沙さんと共にユニットとして活動を続けています。人気としては伸び悩んでいますし、夢來がいた頃が全盛期なんて言う声もありますが、喪失感を抱えつつも彼女なりに充実した生活を送っています。
で、凪沙さん。いやぁ、この子はだいぶ複雑で、書いていて一番難儀しましたね。ともすればツンデレ、暴力ヒロインの文脈を拾いつつも、根底にあるのは『安心』を求める心。被虐待児ですからね。
マネージャーが死んだと聞いて一番初めに覚えたのは戸惑いでしょう。これからどうすればいいのか、という。なんだかんだ言いつつも、マネージャーを『大人』として信頼していた節があるので、突然居場所が無くなったように感じたと思います。
マネージャーが遺したもの、として活動を続ける玲音さんとは異なり、凪沙さんはあくまでも『居場所』として『S.tellae』に執着している感じです。
ちなみに、凪沙さんの承認の表れ方は『親愛』、または『被支配』ですかね。彼女は父親に虐待されていて、どこかその事に安心していた節があります。けれど、それよりも優しい形の暴力や支配を与えてくれるマネージャーの存在に、かなり固執していたり。
後は単純に実利ですね。金と、妹の安全とかを与えてくれるので。マネージャーとの性交は特に思っている所はありませんが、初めて迫られた時に凪沙さんは色々としてくれているお返しをしないと、というような思考が巡っていたと思います。どちらかと言うと、貸しが多すぎて安心できなく、ある種の取引として身体を重ねていた感じですかね。
首を絞められる事は嫌いではなく、寧ろ……といったような。ここが一番歪んでいるなあとは思いますけど、良くも悪くもマネージャーが逝ってしまって、もう二度とあの感触を与えられる事は無いと確信してしまったので、そういう絞首を求める心は改善されていると思います。
また、本編後に、仮に玲音がグループから脱退するなんて言う事を言えば、だいぶそれを撤回させようと言葉を重ねたと思いますね。色んな感情が混ざりつつも、やはり玲音の事はムカつくけれど嫌いではないので。
あとは単純に、一人にされたくないというのが強め。
で、夢來さん。メインヒロインですよメインヒロイン。いやまあ、メインヒロインというか、今作で通ったのが『夢來ルート』というのが近いですかね。一応可能性としては、玲音さんや凪沙さんとマネージャーがいま以上に親しくなったりするのはあったと思います。
ただまあ、今作で迎えたエンドが全てなので。マネージャーが選んだのが夢來さんであるというのは変わりません。
たぶん夢來ルートではこの終わり方しか無いんじゃないかなあと。持病が重症化している時点でもう詰んでいるので。どうあれ、見舞いに来たマネージャーにあの二択を突きつけたと思いますし。
マネージャーへの承認の表れは『依存』ですね。
まあ分かりやすいと思いますけど。叔父に引き取られるまでは、凪沙さんのような家庭環境の酷さだったので、その時点で色々と壊れてしまっています。正当な愛というものを知らなかった。
いっそチョロインってくらい簡単にマネージャーに堕ちましたが、あれはそこまで彼女が歪んでいた事の証左ですね。といっても、その日の夜に抱かれなければだいぶ健全な関係……というのが、まあ少しの期間はあったと思います。
また、母親の影響か、15歳でマネージャーにぐっちょんぐっちょんに抱かれたからか、だいぶ貞操観念が緩い部分があります。別に誰彼構わず身体を許したりはしませんけど、たぶんメンバー全員と身体を重ねる事にあまり拒否感は無いと思います。
玲音さんと凪沙さんとキスしたのはその認識の表れかなーと。まあ、その二人と身体を重ねたら、その事をマネージャーに語って聞かせて嫉妬やら独占欲を煽るのでしょうけど。強か。わがままにゃんこ。
はたして彼女は幸せだったのでしょうか? 病室での二択がどちらと叶えられた事は望外の喜びだったでしょうけど、一人の女の子としてではなく、自分が愛せるような『アイドル』として最後までい続ける事を選んだ。
教えてもらったマネージャーの本名を呼ばずに、最後までマネージャーと呼んだ。それはどうなのでしょう。『カンケル』としてではなく、『絹野夢來』として愛されたと言えるのでしょうか?
けれどマネージャーが執着していた『S.tellae』の事を捨ててまで心中を選んでくれた事は、彼女にとって、やはり一人の女の子としては嬉しかったんだろうとも思うんですよね。
結論としては私にもよく分からない、という事になります。夢來さんの心情は夢來さんにしか分かりませんから。
寿命の短い流れ星。周囲を灼き、また自ら自身も灼かれながら死んでいった一つの星。夢來さんとはそういう存在でした。
で、マネージャー。
マネージャーはなんというか、非常に私に近い人物だったので書きやすかったですね。自己投影してるというか、自分と似たような人なので救われてほしいなあ、と思っていました。それはそれとしてクズでカスだと思いますが。
まあ、あまり多くは語らない方が良いでしょう。基本的に承認を与える側ですが、その実寂しがり屋で、自分の好きなモノと酒と煙草でそんな寂しさを誤魔化しているような人物。
あと普通に元カノの事は引き摺っています。表面的には仕方ないよね、ぐらいですが、延々と深層心理で私の何が悪かったのだろう、きっと全てが悪かったんだろう、と考え続けている。
夢來さんに対して元カノを投影してる節があって、元カノ関連で後悔があるから彼女なりに真摯に向き合った結果が心中です。或いはただ単に、同居人を失う事が怖かったのかもしれません。
軽佻浮薄でへらへらとしていますが、きっと登場人物の中で一番の臆病はこの人でしょう。
夢來さんと心中こそしましたが、別に夢來が一番だったという訳ではなく、作中で語られている通りメンバー全員を愛していました。誰か人を愛す、という事がマネージャーにとっては何よりも難しくて、けれど夢來さんに対しては愛情以外の執着やら何やらがあって。
どうやって報いればいいのか、と考えた末に、あの二択をどちらも叶えてあげようという結論に達しました。
まあ、この人もこの人で薄っすら病んでいるので、ただ単に生きる事に疲れてしまったのかもしれないですが。たぶん自分の感情をあまり理解していないし、理解しようと思っていない。
仮に死後、何故心中したのかと問うても『んー、よく分かんないかも』と返すでしょう。
とにかく、彼女は全員を愛していて、けれど一緒に死のうとしたのは夢來さんだけです。それ以上でもなければ、それ以下でもありません。それが全てです。
うーん、こんな所ですかね。語りたい事は。
別作品の毒認知についてはだいぶ行き詰まっていて、気が向いた時にちょくちょく更新していこうかなと。そして、中学の時に書いた小説を推敲して、別サイトで投稿しようかなと思っています。
ペンネームを変える気は無いのでたぶん探せば見つかると思います。ちなみに被虐待児気狂いクール系軽薄美少女が、清廉潔白らしい銀髪碧眼のヒロインを手籠めに、奴隷にする話でファンタジーです。
スキル・ステータスものなので書くのには時間が掛かるでしょうが……。
まあともかく、ご愛読ありがとうございました。長らく、という程ではないですが更新にお付き合い頂いた事も大感謝です。
私の書いた全ての登場人物に、幸あらん事を。