かなり遅れてなのですが『狐の嫁入り』という短編を投稿させていただきました。
切なく苦しい初恋をテーマに書きました。
五穀豊穣を祝い、お狐様に感謝を捧げる夏祭りの夜。
狐に魅入られてしまった少女・いろは。
ふと神隠しについて考えたのですが、神隠しに遭った人も残された人もどっちからしてもあまりにも理不尽なんじゃないのかと。
神と神隠しにあった本人が想いあっていたのならまだしも、魅入られて攫われるのは誰も浮かばれないような気がしてしまいます。
今回の話では少年はいろはを、いろはは少年を好いており、双方初恋で両思いでした。
少年は花火の際に告白しようとしていましたが、神隠しによって叶わず。
いろはの祖母は唯一残された大事な孫娘が生きがいだったため、現実に耐えきれず自死を選択してしまいました。
少年はあのとき手を離さなければとずっと後悔しており、いろはが消えたあの日といろはの祖母が首を吊っている光景が夢となって繰り返され続けています。
余談なのですが、少年と妻は元より親同士が勝手に決めた婚約者でしたが、いろはと少年の様子からほぼ破談に近しくなっていました。
そんなときにいろはが神隠しに遭い、妻にもチャンスが巡ってきました。
弱った少年の心に付け入るようにそばにいましたが、結局少年が妻を愛することはありませんでした。
いろはの名前はいろは唄の「色は匂へど散りぬるを」からです。
今日も、みなさんに幸あれ🍀