ジョイス・キャロル・オーツ作短編小説「タマゴテングタケ」が狂おしいくらい好きでこんな心理の小説いつか書いてみたい……。
この作者は【静かに進行する破滅】を主題にした心理ホラーが得意で、外面的事件ではなく、関係性の歪みそのものが“毒”として作用するタイプ。この物語に初めて触れた時「これよ!私が求める怖さ!」と横倒れになったくらい衝撃でした。
◾️ホラーとして読むと「侵食する悪意」
◾️心理小説として読むと「自己崩壊の観察報告」
◾️哲学として読むと「“存在が与える毒”の研究」
という三層の構造を持つ作品です。
ジョイス・キャロル・オーツらしい美しさと残酷さが無言で共存する一編でこの小説の話する時、オタクあるあるの「死ぬほど早口にガーッと語る」くらい好き。