『磯賀場真我という仕事』は、
もともとKindle出版を目指して書き始めた物語でした。
最初から、ここまで長い物語になると考えていたわけではありません。
ですが書き進めていくうちに、
三浦や若菜、真我たちの話は少しずつ広がっていきました。
シーズン1を書き終え、
シーズン2も完結し、
現在、物語はシーズン3へ進んでいます。
さらに、物語の展開に必要な新しい登場人物も生まれ、
シーズン4まで続く予定になりました。
筆者としては、まさに嬉しい悲鳴という感じです。
ただ、実はこの物語には、
書き始めて比較的早い段階から、思い浮かんでいるラストシーンがあります。
自分の中では、
「これ以上の終わり方は、なかなか思いつかないかもしれない」
そう感じている、大切な場面です。
だから今は、
そのラストシーンにきちんとたどり着けるように、
そこに立つ登場人物たちの言葉や感情に、
読者の方が納得できるように、
一つずつ、物語を積み重ねています。
不思議なもので、書き進める中で、私が物語を動かしているというよりも、
物語や登場人物たちの方が、私をより良い方向へ導いてくれたように感じることがあります。
「この人なら、ここではこう言うはずだ」
「この出来事を経験したなら、次はきっとこう動く」
そんなふうに登場人物の声を追っていくと、
最初には想像していなかった場面や、新しい人物が生まれてきます。
私は今回が、初めての本格的な小説執筆です。
なので、こうした感覚も初めて体験しています。
もしかすると、小説を書いている方にとっては、よくあることなのかもしれません。
そして、こういう瞬間があるから、
小説を書くことをやめられなくなるのかもしれないな、
とも思いました。
まだ、思い描いているラストまでは少し距離があります。
これからも、登場人物たちの声に耳を傾けながら、
急ぎすぎず、
でも立ち止まらず、
その場面にふさわしい物語を、一つずつ丁寧に書き進めていこうと思います。
最後まで、お付き合いいただけたら嬉しいです。
まわれ。