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「神辺 茉莉花さま 校正専用近況ノート」

すみません!この近況ノートは
「あなたの爪を形見に」の校正用ノートです。
ご覧の方、ごめんなさい。

神辺 茉莉花さま、よろしくお願いいたします。

   仁志 水ぎわ拝

8件のコメント

  • 「あなたの爪を形見に」
    校正結果
    仁志さんのご依頼により行った校正の結果です。


    1話

    ・文章上気になった部分

    >そこで作業をしてほしいと言うことだろうと吉行は考えて、持ってきたバニティケースをテーブルに置いた。

    「そこで作業をしてほしいと言う」の「と言う」はこのままでOKですね?
    ひらがなにしますか?
    (実際に言っているわけではないので……)


    >「そういうのかしら?いつもサロンの女の子にまかせているのでよくわからないの。吉行君、この爪はずせる?」

    そういうのかしら?
    の後に文章が続くので、全角で一文字あけたほうがいいのかな、と思っています。



    2話

    ・誤字脱字チェック

    ・吉行の機能的な手は、コットンふくませたクレンズで、→吉行の機能的な手は、コットンをふくませたクレンズで、


    ・文章上気になった部分

    >おやじ?と、志穂が小声で吐き捨てるようにつぶやく。

    「おやじ?と」ですが、ここの後に文章が続くので、全角で一文字あけたほうがいいのかな、と思っています。


    >「幼いあなたとお母さまをすてた男のことを、”おやじ”と呼んでいるの?あの人のことを父親だと思うのはもうやめなさい」

    1 ”おやじ”と呼んでいるの?
    二重引用符ですが、 “○○” という使い方が正しいものとなっています。

    2 ”おやじ”と呼んでいるの? の後に文章が続くので、全角で一文字あけたほうがいいのかな、と思っています。


    >これが不要なアイテムだと言うことに、志穂は気がついてしまうだろうか。

    「不要なアイテムだと言うことに」の「と言う」はこのままでOKですね?
    ひらがなにしますか?



    3話

    ・文章上気になった部分

    >十枚のコットンをカットした吉行よしゆきは、コットンにリムーバーを染み込ませて、志穂しほの手をテーブル上に置かせた。

    名前へのルビ表記は初出のみで大丈夫ではないかなと思いましたが、ここでルビを振ったのは意図的でしょうか?


    >志穂が子供のようにすなおに広げた指の一本ずつに、一枚ずつコットンを載せていく。
    >コットンをのせながら、吉行は言った。

    「載せる」と「のせる」の表記揺れがありますが、統一しますか?
    「載せる」表記
    志穂が子供のようにすなおに広げた指の一本ずつに、一枚ずつコットンを載せていく。(3話)

    「のせる」表記
    コットンをのせながら、吉行は言った。(3話)
    コットンをのせた指を銀色のアルミホイルの上にのせ(3話)


    >そして吉行は、と言えば、志穂が夫を呼んだ”せんだ”という言葉が、嫌いやで嫌いやでたまらない。

    二重引用符ですが、 “○○” という使い方が正しいものとなっています。



    4話

    ・文章上気になった部分

    >「俺は、あやまりませんよ」
    >「謝るようなことを、した?」

    「あやまる」が表記揺れとなっていますが、意図的なものでしょうか?
    統一しますか?



    ・全体を通して

    段落の文頭一文字あけがされていないようですが、こちらは何か意図があるのかな、と思いました。賞に出さない、また文頭や文法作法に関してはそこまで重視しない賞であればこのままでも大丈夫だとは思いますが、審査員の心証を考え、安全策をとるのであれば一般的な文章作法に従うことも検討したほうがいいかもしれないなと考えています。
    (印象的に見せるために敢えて作法を崩すという方法もあるので、どんな時でも文章作法を守らなければならないという意味ではないです)


    ・一言感想

    親友の母親へ叶わぬ恋をする男性の物語でした。
    主人公の吉行の葛藤が精緻に描かれていたなと思っています。
    また、文章にも癖がなく、さくさくと読むことができました。
    ラストは……主人公から見たらバッドエンド寄りなのかな。印象に残る終わり方だったなと思っています。
    とても質の高い大人の恋愛譚でした。
    校正に関わらせていただき、ありがとうございました。

  • 神辺さま
    ありがとうございました!
    あの、質問なのですが
    「全角で一文字あける」というのは、文中で一文字の空白をいれてもいい、ということでしょうか?
    ちょっとよく、わからなくて…。

    原文:おやじ?と、志穂が小声で吐き捨てるようにつぶやく。
    修正後:おやじ? と、志穂が小声で吐き捨てるようにつぶやく。

    あとは「言う」の表記ですね。ここは直しておかないといけませんね…。
    のせる、も統一します。

    「文頭一文字あけ」は、この作品に限っては、あけようかと思います。
    スマホなどで読む場合は、「文頭の一文字あけ」がかえって邪魔になるような気がして、ふだんは入れておりません。
    が。
    コンテストに出す場合は、やはり礼儀としてやるべきでしょうね。
    なるほど、と思いました。

    校正、ありがとうございます!
    いささかわがままなお願いですが、修正後に、もう一度だけ最終校正をお願いしてもお時間をいただけるでしょうか?

    よろしくご検討ください。
    重ねてお礼申し上げます。

     仁志 水ぎわ

  • こんばんは。
    返事が遅くなってしまい、申し訳ないです。

    >「全角で一文字あける」というのは、文中で一文字の空白をいれてもいい、ということでしょうか?

    こちらに関しては↓の修正で大丈夫です。
    修正後:おやじ? と、志穂が小声で吐き捨てるようにつぶやく。


    2稿目の校正についてですが、優先順位が高いものが1件(7/30~8/5くらい)と、校正途中だったものが1件(8/6~8/8)、先約で請けていたものが1件(8/9~8/13)あるので、早くても8/14以降となりますが、その日程で大丈夫でしょうか?

    もし大丈夫であれば、2稿目が完成した時に私の近況ノートにコメントをお願いしたいと思います。
    2稿目の完成が8/15以降になる場合はお声掛けいただいたタイミングで日程を調整し、できるだけ早くできるようにします。

    よろしくお願いします。
  • 神辺さま、ありがとございます!
    はい、このスケジュールで大丈夫です。
    8/10を目安にして修正校をあげますので、出来しだい、そちらの近況ノートにご連絡差し上げます。

    あと、ちょっとしたことなんですが
    「全角で一文字あける」の使い方がよくわからなくて…。
    どのタイミングで一文字ぶんの空白スペースを入れるべきなんでしょうか。

    本来はセリフなので「」にすべきところを、文章の流れ・リズムから地の文に入れ込んでしまう癖があるのですが、
    そのセリフに当たる部分、のうしろに「〇〇空白、と〇〇は言った」
    みたいな感じでしょうか?


  • こんばんは。

    それでは2稿目ができたらお手数ですがお知らせください。

    「全角で一文字あける」の使い方ですが、小説家になろうのあんころ(餅)先生の「小説作法と創作論と「なろう」活用術」文章作法の注意点まとめ(https://ncode.syosetu.com/n9230bs/1/)に分かりやすく載っているので参考にされるといいのかなと思います。

    それ以外のいわゆる文章作法についてはネットでいくつかあるので、探してみるといいかもしれないですね。
    https://bunsyousahou.com/ 物書きのための文章作法
    https://magazine.coconala.com/9387 【例文付き】小説の書き方の基本ルール・文章作法まとめ
    等……

    あとはカクヨムでも何人かのプロ作家、編集者、校正者がいらっしゃるので、もし交流があるのならば訊いてみる方法もあり。
    (作家の中には確認後の修正や変更は校正者・編集者に丸投げの方もいらっしゃいますがw)


    >そのセリフに当たる部分、のうしろに「〇〇空白、と〇〇は言った」
    みたいな感じでしょうか?

    これについては
    「〇〇、と〇〇は言った」
    が表記上一般的なものとなります。
    (「〇〇?と〇〇は言った」であれば「「〇〇? と〇〇は言った」となりますが)

    賞に出さないのであれば個人的には自由に書いてもいいのではないかと思いますけどね。

    ご質問への答えだとこれくらいかな。
    参考になればうれしいです。
  • 神辺さま、
    ありがとうございました!
    いろいろと疑問点が解消した気がします。
    「物書きのための文章作法」とか、分かりやすくていいですね!

    けっこう我流で通してしまっているところがあるので、
    このあたりで基本を学びたいと思います。

    では二校目が上がりましたら、ご連絡差し上げます。
    お仕事として依頼させていただいたら、けっこうな金額になるのにあつかましい…とは思いますが。
    なにとぞ、よろしくお願いいたします。

      仁志
  • どちらに出そうか迷ってこちらに……

    こんばんは。
    「あなたの爪を形見に」の二稿目の校正が終わりましたので、連絡と校正結果です。


    あなたの爪を形見に
    二稿目校正結果

    ・誤字脱字チェック

    ・カフスの中央にのロゴが入っただけのシンプルなものだ(4話)→カフスの中央にロゴが入っただけのシンプルなものだorカフスの中央にエルメスのロゴが入っただけのシンプルなものだ


    ・表記揺れ

    ・「欲しい」と「ほしい」の表記揺れ
    「欲しい」表記
    あのひとの、笑顔が欲しい。(1話)
    あのひとの、すずやかな声が欲しい。(1話)
    その時、吉行は志穂の爪が欲しいと思ってしまった。(3話)
    まるで裸のように無防備な志穂の爪が、どうしても欲しいのだ(4話)

    「ほしい」表記

    第4話 もっと熱のあるいやらしいものがほしいんだ(4話 タイトル)
    しかし、吉行はあの爪がほしい。(4話)
    もっとちがうもの、もっと熱のあるいやらしいものがほしいんだ(4話)

    ・「塗る」と「ぬる」の表記揺れ
    「塗る」表記
    そのまま新しいジェルを塗ればいいだけだ(3話)
    これを塗れば作業は終わる。(3話)
    「もちろんいいわよ。塗りにくい?」(3話)
    ジェルネイルを塗る前の志穂の爪はやや白っぽく(3話)
    「じゃあ、新しいジェルを塗りますよ」(4話)
    なんのジェルも塗っていない、まるで裸のように(4話)
    ついさっき吉行の手でピンク色に塗られた爪をとがらせながら(4話)
    爪をピンク色に塗りなおしてくれました。(4話)
    ついさっき塗りなおしたばかりのピンクベージュの爪(4話)

    「ぬる」表記
    後に残ったのは、何の色もぬっていない裸の爪の剪きりくずだけ。(4話)


    ・一言感想

    親友の母親にひそかに恋心を抱く主人公、吉行の葛藤を描いた作品でした。

    淡々とした仕事ぶりや志穂とのやり取りと、内面の恋い焦がれる気持ちの対比が鮮やかで、読んでいてもどかしい気持ちになりました。

    また、展開として志穂の余裕のある態度が非常に印象的でした。大人の魅力が満載という感じ。キャラクターとしても魅力的でした。

    文章は癖がなく、万人向けの非常に把握しやすい文章でした。一つの才能だと思います。

    それでは改稿お疲れ様でした。
    すばらしい作品に関われて幸せでした。

  • こんばんは。

    コメント、校正上のご判断を確認しました。
    いい結果になりますように。

    エッセイについてですが、こちらとしては書いていただくことは構いません。
    名前も出して大丈夫です。

    ただ、

    1 校正は本質的に作品の質を上げるものではなく、間違いをただすのが役目であること。また、作者の思い通りの表記ができているかのチェックであること。

    2 今回はたまたま時間があいていたので依頼に応じることができたが、基本的には知り合いの予約(事前相談)のみであること(自主企画除く)

    ということをエッセイ内で書いてもらえると嬉しいです。


    ではではよろしくお願いします。
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