小説を書き始めて大体1年くらい経ったかな。この1年間を通して、一番嬉しいことは、やはり自分の小説を評価してもらえるようになったことだ。しかし、時折、本当は自分の書いている小説は面白くないんじゃないか、と思ってしまうことがある。それも、評価を貰えば貰うほど、その回数が増えていっている気がする。恐らく、これは自分を評価してくれた人から失望されたくないという恐怖から来ているのだろうが、理屈が分かってても自分の作品を疑問に思ってしまう時があるんだ。そういう時は大抵、自分に才能があると言い聞かせることで乗り切っているのだが、それを何回も繰り返すたびにこう思う、まるで、麻薬の副作用が怖いから麻薬を打っている廃人みたいじゃないかと。
ただ、現実から逃げているんじゃないか、文才があるという麻薬に依存しているだけなんじゃないか、と自分が書きたい小説を書いてる分だけ余計にそう思ってしまう。
はっきり言って、僕の夢は作品の書籍化だ。その夢は評価を貰えば貰うほど実現に近づくはずなのだが、なぜか僕はそれの逆の感覚に襲われてしまう。本当に僕はどうすればいいんだろうか……。
まあいい、明日から張り切って頑張ろう。こんなことを書くのはこれが最初で最後だ。いいな。