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風の匂い

春から夏に移り変わりるこの時期、特有の匂いってありますよね?

僕は中学卒業と同時に家を出て、高校から寮に入ったんですよね。

環境の変化について行けず、初めてホームシックってやつに罹った経験が、甦るんですよ。
この匂いを嗅ぐとね。

すっごくお母さんが恋しくて。
お母さんが作ったご飯が食べたくて。
口うるさく叱られてた事も。
何もかも恋しくて。

部活があるから、そうそう帰省もできないし。

何度も寮の公衆電話から、母に電話をかけた思い出が蘇ります。

何て電話をかけたかって言うと。

『具合が悪いから迎えに来て』
とか
『もう、帰りたい』
とか。

そんな事を言ったような気がします。

その度に、母は笑いながら『頑張れ』って励ましてくれてたような気がしますけど。

一度も迎えに来てくれた事はなかったですね。

この匂いがまたやって来たなって(笑)

僕はたぶん、一生この季節になると、この鬱々とした感情を蘇らせるんだろうなって思います。

小説では、この季節、晴れ晴れとしたシーンを書く事が多いですけどね。
青々とした若葉が茂り、空は澄み渡り――みたいな。

けど僕は、この季節大嫌いです(笑)

4件のコメント

  • タンティママンでぇ〜っす
    (*´∇`*)

    この時期の外の匂いでしょ?
    『緑が焼ける匂い』ってアタシは、言ってるかなぁ〜
    みんな納得するのよねぇ
    (*´∇`*)
  • 私もこの匂いは、小学校の運動会だとか、中学校の校外学習だとか、高校野球部夏の大会前のピリピリした空気を思い出します。
     なんだかんだ一番好きな季節の匂いかもしれません。
     青春の匂いと言われて、真っ先に思い浮かぶ匂いです。

     じんわり汗が滲むような、青臭い雑草と土の匂い。
     そして真っ青な空のした、仲間と思いっきり身体を動かして、
     好きなこと一緒の運動会の応援団とか、好きな子に告白したこととか、リレーの前に円陣組んだこととか、草むらの影で泣いたこととか…… がむしゃらに白球を追ったこととか、
     とにかく眩しい思い出が蘇ってきます。
  • パパさん

    緑が焼ける!
    正にそんな感じですね。
    甘い匂いを追い越す、みたいな。
    新しい何かが芽吹く匂いとは違うんですよね。
  • スイーツ君は野球部だったのか。
    僕はサッカーだったんだけど。
    小学校からサッカーやってて、高校ではやらされる感が強くて、あんまりいい思い出がないんですよね。
    ぶっちゃけもっと遊びたかったんですよ。
    夏は、楽しかったなー(笑)
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