某方が揚げ物談議をされていたのところから思い出したので、その関連で。
私は、半世紀も生きてますのでそれなりに色々な経験はしてますし、特に子供の頃は多分普通の人より貴重な体験をしています。
これ、どっかに書いたか自信ないのですが、私は小学校の三年生から六年生までは、ブラジルのリオデジャネイロに住んでいたんです。
ちなみに新婚旅行もブラジルでした。
ブラジルに住んでいたころは結構長期休みの都度、南米の各地を旅行に連れて行ってもらったのもあって、結構あちこちに行ってますし、あと一度、一時帰国の際には欧州(イタリア、スイス、フランス)にも立ち寄ってます。帰国時にはアメリカのサンフランシスコにも行きましたね。
当然現地で食事をしてるので、あちこちで色々食べてますし、もちろん日本でも色々食べてます(裕福というほどではないですが、それなりに食事にもお金を使える程度の家でしたし……といっても男三人兄弟だから家の食事は量重視でしたが)
で、私がこれまでに食べてきた中で、今でも美味しいと記憶してるものを挙げてみようかと思います。
〇雛寿司(現祭雛)の中トロ寿司
これは確か忘年会だったかな。二つ前の会社ですね。
そこの忘年会がお寿司屋さんで行われました。
このお店、ご存じの方もいるかと思いますが、食べ放題のメニューがあるんです。回らないお寿司屋さんなのに。
私は初体験でした。
で。
忘年会シーズンなので、マグロは旬。
そこで食べた中トロが、めちゃくちゃ美味しかった。
文字通り口の中で融けました。
なので今でも覚えてるのですが……あれ以後あれほどの中トロには出会えてないです。本当にイイモノが偶然入荷してたんだろうなぁ、とは思いますが。
〇リオデジャネイロのRio'sの牛肉カルパッチョ
これを食べたのはブラジルから帰国する直前です。
Rio's(ヒオス、と読む)というのは当時ブラジルの旅行ガイドブックで、レストランの最上位にあったお店で、つまり超高級店。
帰国する直前に連れて行ってもらえたんです。
で、そこのオードブルで出てきたのが、これ。
当時肉を生で食べるとか全く考えもしなかったので、非常に薄く切られた綺麗な牛肉が花の様に並べられた大きなお皿が来て、目の前で香辛料とかをささっとかけて、そのまま提供されたのでとても驚いたものです。
親が大丈夫だというから食べたのですが、とても美味しかったという事だけは記憶してます(味の記憶自体はもうない)
今にして思えば、それでも例えば黒毛和牛とかに比べると劣る牛肉だったのかも、と思いますが、あるいは同等の特別な牛肉だったのか。
とにかく本当に美味しかったと思いました。
残念ながら、新婚旅行でリオに再び行った時には、そのお店はなくなっていましたが。
〇リオデジャネイロのチジュッカの森のレストランのチキンカツレツ
再びリオデジャネイロ。
今度は新婚旅行で行った時の記憶です。
リオは高低差が凄まじい街で、海沿いの街なのに同じ市内(車で30分程度)で標高1000メートルくらいまで行けてしまう。そのため、最高気温が同じ市内なのに10度以上違うとかざらなのですが、その低い方の気温を観測しやすいのが、このチジュッカの森、と言われる地域。ちなみに小さな滝もある場所で、その目の前のレストランで食事をした際の、チキンカツレツ。
これがなんていうか、本当に美味しかったんです。
衣の味もそうですが、肉(多分胸肉)がおそらく箸で切れるほどに柔らかくて。
これに関しては相方も一緒に食べたわけで、今でも二人で一番おいしかった料理の一つだと言い切れるほどです(相方曰く、フグの白子に匹敵)
ちなみにあまりに美味しくて作り方を聞いたら、とにかく肉をぶっ叩いてたそうで。しかしどれだけ叩けばああなるんだろう、と思うほど柔らかくて、衣のスパイスは未だによくわかりません。衣の美味しさといえば、ケンタッキーが有名ですが、あれの比じゃない。本当に美味しかったです。
〇ブエノスアイレスのどっかの中華屋のチャーハンとわかめスープ
なんだこれは、という感じですが。
これに関しては『美味しかった』という記憶だけがあるのですが、一度だけアルゼンチン旅行に行った際、ブエノスアイレスで食事した中華料理店のチャーハンとわかめスープが、ものすごく美味しかったことだけは覚えてるんです。
どのくらいかというと、記憶ではチャーハンは3回、スープは4回お替りしました(笑)
あ、兄弟で、ですがね(大皿で来る)
〇水上温泉郷の『なかや』のポタージュ
私は基本的に、同じ宿を使うことは(社保の保養施設は別にして)まずないのですが、その例外がこの『なかや』です。
ここ、温泉宿なのですが、食事がものすごく美味しい。
特にポタージュは絶品なんです。
コロナ禍でどうなってるかわかりませんが、以前は朝はいわゆるビュッフェ形式で、当然名物のポタージュも提供されていたのですが、そこに『お一人様11杯まで』とか書いてあって。
いくら何でも、とは思うし実際そこまではお替りしませんが……あるいはした人いるかも、というくらいに美味しいんです。
夕食では追加料金メニューにも特別なポタージュがあって一度頼んだのですが、『美味しくなかったら料金は不要です』なんて書いてありますが、あれは払わないという選択肢はない、と断言できるほどに美味しかったです。
もちろん今も存在するお宿なので、そっち方面行く際は是非。
なお、それほど高いお宿でもありません。
あと追記。
ここ、この名物ポタージュを通販してくれます。
出来立てには劣るとはいえ、美味しいので興味がある方は是非。
『天空の湯 なかや』で検索すれば見つかるかと。
このあたりが『美味しかった』ですぐ思い出せる逸品ですねぇ。
日本でもそれなりに色々食べてるのですが、すぐ出てくるのは海外の方が多い。
あとついでに、海外の食事で逆に美味しかったわけじゃないけどインパクトが強烈だったものを。
〇スイス、ジュネーブのフォンデュ
フォンデュというと、大抵の人はチーズフォンデュを思い浮かべるかと思いますが、私はどちらかというと肉を焼くオイルフォンデュの方を思い浮かべます。
このフォンデュ、フランス料理と思われがちですが、スイス料理なんです。
で、スイスに行った際にフォンデュの本場なので食べてみようとなって家族で行ったのですが……。
フォンデュといえば、全員で鍋を囲んでそれぞれ具材を入れて食べると思いますし、私もそうだと思っていたのですが、なんか出てきたのは塊肉。
多分もうオイルで揚げたのを提供する店だったのでしょうか。表面は少なくともオイルで揚げたと分かる感じでした。
が。
結局食べられませんでした。
なぜかというと……デタラメに辛かったんです。もうそれは舌がしびれるほどに。
一体あれは何だったのか……いまだに謎なんですよねぇ。
〇イタリア、ローマのホテルの朝食の紅茶
これも今でも覚えているのですが……。
イタリアのローマに行った時、朝に食事をしてて、紅茶を出してもらったのですが。これが……デタラメなほどに苦くて、砂糖をどれだけ入れても当時の私(小学五年生)には飲めませんでした。
後にダージリンをストレートで飲んで、味は近いとは思いましたが、それの比ではなかったです。あれはホントに何だったんだ……。
あ、ちなみに親すら閉口してました(親はコーヒー頼んでいた)
美味しかったものも強烈だったものも、書いているうちに色々また思い出しそうにはなりますが……長くなりそうなのでこの辺りで。
でも、子供の頃にあちこち行ったりした経験はやはり色々貴重だったんだな、とは思ってますし、親に感謝ですね。
子供の頃は海外に行くのは怖かったですけどね(笑)
というわけで連載作品紹介。
●転移直後に竜殺し
https://kakuyomu.jp/works/16817330660905115993 大学生になる直前の青年が異世界転移して剣と魔法の世界を冒険するお話です。
異世界話ですが、上記の食事の経験は多少活かされてるかもしれません(笑)
基本二日に一回0時に更新……ストックヤバイ(汗)
●白雪姫の家族
https://kakuyomu.jp/works/16817330656060480073 超スローペースで進む年の差(八年)ジレジレ恋愛モノ。
なお、時間進行それ自体は遅いわけではなく、すでに開始から二年半経過。
高校一年生だったヒロインも今や大学生になってます。
でもまだくっついていません(笑)
基本、今は四日に一回、0時に更新。次回は29日0時です。
画像は絶対本編出てこないであろう、さいとう みさき 様がAI利用して描いてくださった竜殺しに登場したラクティの水着姿。
なんですが……絶対一部盛ってる(マテ)