主に書き手の人しか関係ありませんが、プロットってあるじゃないですか。
ちなみにWEBの辞書によると、プロットというのは『ストーリーの要約である。プロットはストーリー上の重要な出来事のまとまりであり、重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。すなわち、プロットは出来事の原因と結果を抜き出したものである。』(Wikipediaより)とあります。
まあ要するに話の展開のネタをあらかじめ書いておくことにより、あとはその通りに文章を起こせばいい、となるわけですが……。
ではこれ、どのくらいの精度で書くか、というのはたぶん人それぞれでしょう。
ちなみに私の勤める会社は主にスマホゲームを提供してるコンテンツプロバイダーで、ゲーム内容もストーリーを重視してる(というかメイン)ため、制作の現場には『プロットシート』なるテンプレートがあるらしいです。
らしい、というのは、私はいわゆるバックオフィス側(総務とかそっち側)の人間なので、それらには全くかかわっておらず、詳細は見たことがありません。
というわけで職場のノウハウは全くないというか……そもそもこの会社に属したのは今から15年ほど前で、私が二次創作とはいえ小説を書くようになったのは四半世紀以上前ですしね。
なのですが。
じゃあプロットをちゃんと書くかというと……ですね。
たぶん書き起こすように(つまり記録するように)なったのはせいぜいここ数年。
というか、最初からある程度設定を決めて書いてるのは、ぶっちゃけますと、おそらく『白雪姫の家族』だけです。
あれだけは、最初から登場人物の設定、全体のストーリーの流れなどを決めてありました。基本的には高校生である白雪に合わせて物語が進むので、イベントの設定も楽でしたし。
ですが『転移直後に竜殺し』には最初プロットは全く存在しませんでした。
あれは『異世界はスマートフォンとともに』のなろう版を読んで面白そうだから、と書き始めたのが最初で、プロットっぽいものは頭の中に漠然とはありましたが……でも初期段階で決まってたのなんて、たぶん主人公の過去くらいです。
あとは完全にノリと勢いだけで……実は現在で言う四章くらいまで書いてました。
まあこの時点では未公開でしたが。
四章まで進んだ時点で、そのあとのことを考えて……そこでやっと設定考えたくらいです。ひどいもんだ。
あ、なので書き始めた当時はヒロインはラクティだった可能性もあったんです。
まあ、エルフ出すと決めた時点で変わってましたが(酷)
そんな適当に書いてたもの(かつ当時公開するアテはなかった)なので、結局途中で飽きて現在の六章の序盤あたりまでで中断して、年単位で放置してました。
結局『聖良の魔女工房運営記』が終わって、連載ネタがなくて公開したら予想の千倍以上に読まれて驚愕するわけですが。
まあ上記の通りプロットなしで書き始めたものですが、カクヨムで開始するにあたってはちゃんと全体の漠然とした流れは決めたし、設定ももっと細かく詰めましたし、かなり大幅に書き直してます。
3章までは話数が大幅に増えたりはあまりしてませんが、間章は実は全部新作だし、4章から先は最終的な光景は同じですが、途中経過は(特に5章は)全然違いますし。
で、それはともかく。
現在は『竜殺し』はとりあえず第一部終盤までのだいたいの予定は決まってます。
ただ、これが果たしてプロットといえるかどうか……なんですよね。
先をまだ読んでない人もいるでしょうから、もし序盤に今の精度でプロット書いたらどうなるか、というのを書くと……。
―――――――――――――――――――――――――――――
・コウ、バイクがなぜか故障して海に投げ出される
・気づいたら竜に襲われる。
・奇跡的に急所を攻撃してなんとかな倒す
・竜から意思疎通が可能になる能力を付与れる
・ある村に拾われて助けられる
・村が野盗に襲われて壊滅、コウ一人生き残る
―――――――――――――――――――――――――――――
……うん、ひどい(ぉ
そして『ナツキとアキナの天体観測』に関しては、後書きにあるようにやはり壮絶に適当に書き始められたものでした。ヒロインの性格や口調すら未定でスタートしたのはアホとしか言えない……(笑)
この唯一の例外が『白雪姫の家族』で、あれは『お隣の天使様~』の影響を最初から色濃く受けてスタートしてるので、ちゃんと考えないとそもそもあれの劣化版デッドコピーになるだけ、という危惧があったんです。
実際ヒロインである白雪の設定は、最初は完全に『お隣の天使様』のヒロインである椎名真昼から来てます。そもそも『白雪姫』という呼ばれ方がある、というのすら真昼が『天使様』と呼ばれてるという設定から付いたものです。
どう呼ばれるようにしようか悩んで、名前とかぶせたのはほんとに閃いて、それはすんなり決まりました。『白雪姫』が著作権上引っかからないかとかも気にしましたが(元は民話らしい)
その他にも共通項は非常に多く、今でも残ってるものとして『類稀な美貌』『成績優秀』『料理上手』『同じマンションに住む』あたりは同じです。ちなみにスタイルは真昼さんが圧勝(笑)。性格は結局かなり違うというか、この辺りは相手である和樹が大幅に年長であることも関係してるでしょう。
タイトルも実はかなり悩んで、とりあえず『白雪姫』を入れることだけは決まっていて、最初『黒髪の白雪姫』というのが候補になりかけた……のですが。アニメ化までされた『赤髪の白雪姫』という漫画があるので、即座に問答無用で却下。そもそもよく考えたら、ディズニーアニメの白雪姫は黒髪ですし、元の民話でも黒髪のようです。
で、いろいろ悩んでテーマも考えて、今のタイトルに落ち着きました。
この作品に関してはキャラクター設定とストーリーの最後までの流れは最初からざっくりと決まってますし、第一部終わるあたりまではすでに話数単位で決めてあります……が。
私の悪い癖というかで、一話で終わらせる予定の話が、あっさりと二話になることが多いんです。
直近だと、竜殺しの171話と172話は、プロット上は一話の予定でした。くっつけたら一万文字になりますけどねっ(ぉぃ
また、この後公開される白雪姫の108話と109話も本当は一つの予定でした。
まあ要するに、プロット作っても書いてたらあっさりオーバーします。
ちゃんと予定通りに書ける人はすごいと思います。
たぶん私は、公募(特に文字数制限のあるやつ)にエントリーは難しいです。気づくと長くなる……。
あの『絆~』は一応最終選考まで残った(突破だったかも?)作品でしたが、あれは時間がなかったのもあって、頭の中で大体の流れを決めて一気に書いてます。
そんな書き方したから、締め切り3日前に一応完成したと思ったら、規定枚数が原稿用紙で50枚もオーバーしてたわけですが(汗)
さすがに最初から短く、という前提で組めばいけるっぽいですが(魔女工房など)、10万文字以上のものを書く場合は予定通り収められる確率は低い気がします。
なお、『魔女工房』はプロットなしではじめてます。あれは『思いついた』アイデアを一気に形にした話……なので、最後の決着のつけ方がぼんやりしてたため、最後だけ更新が少し空いてますが、それまではほとんどノンストップ、リアルタイムで書いてました。
とりあえず、プロを目指す人は、そのあたりの『プロット通りに、予定内の文字数で終わらせる』といった訓練も、頑張ってください(ぉぃ
写真は先日鎌倉行った時に撮ったもの。
何かというと、三代執権だった北条泰時の屋敷跡です。
鶴岡八幡宮の大鳥居から、せいぜい50メートルくらいかな。
そんな場所に住んでいたらしいですね。
北条泰時に関しては、一昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』で知られたかとは思いますが、御成敗式目を作った人、というと分かる人も多いかな。
こういう遺構が残ってるのはちょっと感動します(w