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医師「できます」

まだ声がうまく出せません。
さらには家にいると窒素しそうになり、外に出ると吐き気や目まいがします。
車でドライブ、なんて論外。100%事故る。
仕事は休みをいただき、病院へ。

医師曰く「表情や姿勢が硬いですね。パソコンやスマホなどを長時間触っていると心身ともに緊張状態が続くので、その延長でしょう」と。

個人差はあるらしいのですが、創作活動される方はタイムスケジュールを作って、適度に休憩をいれないとパンクするらしいです。
秋澤がまさにそれだと言われました。

「小説など言葉や文章の作業は、前頭葉に負担が掛かります。手書きなら疲れて止める所を、パソコンだと平気で超えてしまう。しかも資料を集めたり、思考したりと本人は休んでいるつもりでも休めてないから、支離滅裂になるのでは――」

いわゆる知恵熱。
先日のパニックなどは、脳が限界を超えて『書こう』とする反面、『もう無理』と葛藤した結果に『下書きの削除』という意味不明な行動をしたのでは、と。
現在はその余韻ではなく、休憩中のため思考や声が出しづらいらしいです。

解決策は、
1 手先を動かす。文章が無理なら絵でもゲームでも良いからなるべく短い時間で、色んなことをする。

2 運動。できれば仕事。家でも外でも強制的に声を出す。他人の迷惑にならない程度に、鼻歌とか。

3 あれができないからダメとか、ネガティブにならない。適度なプレッシャーを自分に与えるまで能天気になる。なんなら、何もしない。

「それができれば苦労は――」と言いかけましたが、声に出す前に医師から一言。

「できます。できるはずです。できない理由は忘れてください」

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