趣味で公募用のライトノベルを読んでいろいろ指摘しています。
それを踏まえて……
砂夜さんの作品に指摘した後、仕事しながらライトノベルの編集者のブログ記事を見てたんだけど、きちんとした指摘ができなかったなぁ……と反省。
受け売りになってしまうんだけど、その編集者の師匠が言うには
作家は作品を作るのが仕事。編集者は作品を商品にするのが仕事。
勝ち負けの話をすれば、作家は作品が誰かの目に触れた時点で既に勝ってる。
例えそれがたった一人でもね。
作品ってのはそういうモノ。
編集者は違う。我々は作品を商品にして生きてる。
採算は取れたか、いくら儲かったかで勝ち負けが決まる。そういう勝負をしている。
だから、本が売れなかったら、それは100%、編集の責任。
商品として失敗した、ってことだから。
本が全然、採算取れなかったとしても、何人かは買ってるし、読んでる。
その時点で作家はもう勝ってるんだよ。彼らは負けてない。
でもね。本が売れてもそれは編集の手柄じゃない。
本が売れたら、それは作家のおかげ。
作家の作った作品が、より多くの人に届いたってことだから。
商品が売れたのは、作品にそれだけの力があったから。
それ以外に理由なんてないよ。
なんだって。
これを公募に置き換えるとさ……私は「公募に通るためにどんな指摘ができたか」って考えちゃって。
もちろん、作品の質を上げたいと思う気持ちでやってる。
でも、その編集者が言うように
過去のデータや今のトレンド、発売日頃にそれらがどう変化しているかのヨミ、
レーベルの商品ラインナップの中で占める位置、競合状況etc……。
それらを勘案して、より「売る」ために直しをお願いします。
ここができていなかった。
つまり、
魅力的なキャラクターにするためにこういう設定にしたらどうか
とか
ヒロインを数多く、個性をもたせるようにしてより多くの読者の心をつかんではどうか
とか
このオリジナリティにこれを付け足してはどうか
とか
今のトレンドはこうだからこういう要素を入れてみてはどうか
とか……そういう部分ね。
そういう部分を勘案して「どうしたら公募に通るか」という指摘ができていなかったな、と。
うん、大反省だわー。
砂夜さんの三稿目でリベンジさせてください。
あ、いや、新作、タカネでリベンジすればいいのか。
あと来月はファンタジアも数本控えているし……うん、もうちょっとちゃんとがんばろう。