現在連載中の『恥晒しポエジー或いはサイバー灯籠流し』もすでに全体の3分の2ほどが公開済となっております。お読みいただいている皆さまには感謝申し上げます。
今作は詩集という形を取ってはいるものの、作者の性分が小説書きであるため、ところどころ物語性が顔を覗かせていたりします。
例えば、第二章〝A Fairy Tells〟の「妖精さん~」「人間さん~」は自作曲〝A Fairy Tells〟(未発表。音源紛失)に着想を得てペンを走らせるうち意図せず連作となっていました。
ちなみに、巻末「おかえりなさい」で人物関連のちょっとしたネタばらしがされています。
冒頭「ぼくは道化師」から始まる一連の「otome~」シリーズはみな同一の語り手による独白です。ストーリー性は希薄ですが、語り手の人格が明確にある点において「キャラクターもの」ではあるかもしれません。
物語性が最も顕著なのは、第三章〝切望〟~第四章〝無意味の枕〟まで続く「かーりぃちゃん」でしょう。
第1作「空前絶後超時空究極生命体かーりぃちゃん」から始まり、外伝的な「桃だろう?」全5話を挟んで、第7作「空前絶後超時空究極美食生命体かーりぃちゃんSuper」で一応の幕を閉じる掌編シリーズとなっています。
例によって全篇その場の思いつき垂れ流しです。すさび半分に開いて「キモっ」とか「寒っ」とか思っていただければ文章たちも浮かばれることと思います。