いつも拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
表題の件について、つらつらと書き連ねていこうかと思います。
おつき合いくださる方がいらっしゃいましたら幸いです。
別サイトにて投稿を始めた『夢屋 胡蝶』(https://kakuyomu.jp/works/16816700429252728768)が連載1年を迎えました。
予定よりも大幅に話が膨れあがっている気がしていますが、それぞれの夢にまつわる物語や思いがあるのなら、それにつき合おうと思っています。
とは言え、大暴れされても困るところはありますが……。
何だかんだありつつ、折り返し地点まで来られて嬉しく思います。
1年経ったということで、少しだけ設定をご紹介しようかと思いますが、ネタバレを含みます。
ですので、先に投稿頻度について説明し、ネタバレありの設定紹介に入ろうと思います。
(◇◇◇◇◇以降がネタバレを含む内容です)
投稿頻度については、今後も不定期更新になるかと思います。
5月末の活動報告でもご報告したとおり、私生活が大きく変化しました。
体調の方はよくなったのですが、生活スタイルががらりと変わったため、定期連載が難しくなってしまいました。
本作に限らず、今後も連載作品の執筆がある場合、不定期更新になると思います。
ご承知おきいただけますと幸いです。
それでは、設定紹介に入ります。
以下、ネタバレを含みます。
とくに、第六夜以降未読の方はご注意ください。
◇◇◇◇◇
望さんについてご紹介を。
彼女の名前の漢字の候補は「希」か「望」でした。
夢を題材にする決めたとき、夢とよく並ぶ言葉が希望だと思ったからです。
本作での夢という言葉は眠っているときに見る夢を指すことが多いですが、将来の夢というように、希望を抱くという意味でも夢という言葉は使われます。
物語中でも、希望や将来のことを指す夢を語るキャラクターが登場します。
最近の話ですと、第七夜に登場した彼が将来のことで思い悩んだ過去があり、現在は幼い頃からの夢と向き合う生活をしています。
ということで、夢と希望で対をなす、という考えの元、夢屋の主の元で働く人間となるので、夢と希望で対になるようにと思ってのことで漢字の候補がふたつありました。
そこから「望」になった理由について、決め手はいくつかありますが、周さんの過去のことが大部分を占めています。
周さんの過去については本編に目を通していただければわかると思いますが(詳しくは第六夜 逢ふからも物はなほこそ悲しけれ #10(https://kakuyomu.jp/works/16816700429252728768/episodes/16817139555019910041)参照)、本人としては消してしまいたい、思い出したくもない過去があります。
周さんが抱える過去を理解してほしいことから派生し、彼女の目は物事を広く捉えられるものであってほしいと願い、展望、一望など、見渡すという意味を持つ「望」の方を採用しました。
大学で心理学を専攻する学生という設定、心の動きには敏感という性格もあり、誰かの心の深淵を覗くという意味でも「望」の方が合うと思いました。
心情を表す熟語(絶望、切望、羨望、志望、欲望などなど)として用いられることも多い漢字なので、ぴったりかなとも思います。
また、「望」には望月、つまり、満月の意味も持ちます。
満月は「月の鏡」と見立てられる事例があります。
彼女の目は磨き上げられた鏡のよう、と表現することがありますが、月の鏡を由来としています。
彼女の目に映る自分は鏡を見ているようだ、だから、彼女に全てを見透かされているように見える、という意味も持たせています。
周さんはよく望さんに心の内を覗かれているような気がしていますし、実際、望さんも何か勘づいていることが多いです。
遠くを見渡すように先のことを考えられる、相手のことを理解できる優しい子であってほしい。
彼女の人生が「希望」に満ち溢れ、彼女が望んだことが満月のように満ち足りるように、叶いますようにとの願いも込めています。
◇◇◇◇◇
以上、長々と望さんの名前の由来についてご紹介しました。
物静かで控えめ、表立っての行動が少ない彼女ですが、今後、彼女をとりまく状態が揺れ動き、物語が展開されていきます。
望さんよりも、周さんの状態が不安定ではありますが、彼には彼なりの信念で向き合っていってほしいところです。
望さん、周さんだけでなく、登場済みのキャラクター、今後登場するキャラクターたちのこともよろしくお願いいたします。
それでは、今回はこの辺りで。
今後、寒くなって参ります。
皆様、ご自愛くださいませ。