本日、第7章のラストを21:00前後に更新します。
今回のお話は、ちょっと珍しく“誰も活躍しない”回です。
誰かが何かを成し遂げることもなく、ただ、来る終わりを静かに待っている。
やってしまった、起こってしまったことは、もうどうしようもない。
そんな空気に満ちています。
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登場キャラは5人。けれど、最初にできたのは舞台設定だけで、キャラクターは後から自然と浮かびました。
きっかけは夢でした――「振り返ってはいけない」「鏡に首の映らない生徒」。
その夢がすべての始まりです。
そこから最初に生まれたのがユイ。
それを皮切りに、こんな人いるよな…という感覚で、次々とキャラが形になっていきました。
正直、今回一番印象深いのはカナメです。
彼は、この世界の中で“ちゃんと選べた”人だと思っています。
現実がどうあれ、何が正しいかを選び取ろうとした人。
彼の存在が、この章全体にとってとても大きかった。
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この物語では、誰かを物理的に救うことはできません。
けれど、少しでも心が、気持ちが、揺れてくれたらと願っています。
言葉にすると、途端にチープになってしまうけど。
今回は、そんなお話です。