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改題と主人公のAIイラスト

 はい。結局、一ヶ月以上空いてしまいました。
 超見切り発車で書き始めたものの、やっぱりもう少し世界設定は煮詰めないと筆が進まないようで……色々と設定を考えていました。
 一応、10話あたりまで来て、ようやく進む方向性が見えてきたので、ここからはもう少しスムーズに書けるんじゃないかと思いたい(切実)。

 そしてタイトル変えました。
 もともとの『神は言っている――汝、ハーレムを作るべし』という題は実際に書き始めてみるとあまりそれっぽい感じにならず……もう少ししっくり来るタイトルを、ということで『追放された剣豪はもう一度、天へと向かう』になりました。

 元のタイトルよりはキャッチー(追放というワードが入って)になったんじゃないかと思いますが、追放といってもいわゆる「追放ざまぁ」ではないので、パワーワードとして機能するかはわかりませんね……。


 ちょっと話は変わりますが、何ヶ月か前にスティーヴン・キングの『書くことについて』という本を図書館で見つけて読みました。
 その中でキングは「ドアを閉めて書け」と言っています。
 つまり、初稿を書くときはひたすら自分の世界に没頭して(つまりドアを閉ざして読者のことなどいっさい考えずに)一心不乱に書き上げてしまえと。
 そして初稿が仕上がったらドアを開けて(つまり外の世界にいる読者のことを考えて)書き直せと。
 読んだのがだいぶ前ですから、不正確な記述になっていそうですが、大意そういうことが書いてありました。

 で、私はどうもドアを閉めて書くのが下手なようです。
 自分でわかっていたことですが、どうしても書いている時に読み手のことが頭をよぎります。ここもう少し変えたほうがいいかとか、これじゃわかりづらいなとか……。
 ドアを閉め切ることができずに書いてしまって、それで遅々として進まない……。
 それじゃダメだということで、ここからはドアを閉めて一気に書き上げてしまいたいところ。

 ただ、実のところ現時点でちょっと初志貫徹できていないところもあります。
 この作品をプロットなしで書き始めた理由は、そもそもプロットうまくまとまらねぇ……が第一の理由でもあるのですが、本当を言うと上述のキングの本に影響されてのことでもありました。

 キングは作品を書くとき、プロットを重視しない、というタイプの書き手です。『書くことについて』では、ストーリーを成長させるためにもプロットは練らない、プロットを作ると不自然になる、みたいなことが書いてありました(確か)。

 私の場合、プロットを練らないというより練れなかったわけですが、一方でプロットをきっちり作る書き方はあまりよくないのかもしれない、とちょうど思っていた時期でもありました。
 これまでの私の作品は、プロットをきっちり作って書いたものが大半です。
 一気に書き上げてしまえる短篇とか、長篇でも行き詰まってる『覇竜』とかはあまり考えずに書いていたんですが(ただ『覇竜』も大まかなストーリーラインはできていた)、それらが大受けしたかというとそんなこともなく……。

 で、いっそプロットをまったく作らず、いわゆる筆任せな書き方をしてみたほうがいいんじゃないかと。上に書いたとおり中断してる『覇竜』にしたって細かい部分を練り込んでいなかっただけで、ストーリーの大筋そのものは考えちゃっていたわけで……。

『追放された剣豪』に関しては本当に何も考えず筆任せで書いたものの、10話まで来て、おおよそのストーリーが頭の中で見えてきてしまっています。
 プロットを作るとこじんまりとした話(予定調和に話が進む)になっちゃって、そういうのがよくないんじゃないかと、ここからもっとひねるべきじゃないのか? とか。
 ただ、あんまりやり過ぎると収集がつかなくなりそうで――いやいや、そもそもストーリーの収集がどうたら考えてる時点でドアを開けて(読み手を意識して)しまっているわけで、やっぱりダメですね。
 意識改革が必要です。


 ところで、これまでの話ぶった切るようですが、最近(今さら)話題のAIイラストってやつにふれてみました。
 試しに『追放された剣豪』の主人公である少年トーカくんを生成してもらったら意外とそれっぽい感じに。

 刀が抜き身のままじゃねコレ? とか、左じゃなくて右に刀差してるじゃねーかとか、クマなのかネズミなのかわからない謎生物と双子の男女っぽいミニサイズの子供たちはなんなんだよ? とか、色々ツッコミどころはあるんですが、大雑把なイメージとしては割といい感じに。
 せっかくなんで、この謎生物やミニサイズの双子はトーカが使う式神のデザインの参考にしましょうか。
 これもプロットというか、ストーリーに変化と成長をもたらすための意外な要素ということで。

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