• 異世界ファンタジー

『桜華』小話(ネタバレ注意)

 早速まとめてみました。数が多いのでちょこっとずつにはなりますが、あれこれ語ってみたいと思います^^

*立花美羽
 言わずと知れた主人公。イメージがタイトルにもなっている桜なので、花が付く苗字+花びらが舞うときって羽根に見えるよね~という連想から名付けました。
 元お武家、実家の都合で学校にしばらく通えなかったという辺りは、明治の女流作家・樋口一葉のエピソードを参考にしています。実は当初、魔力持ちでアル先生の弟子になるという設定を考えていたんですが、あまりにも話がややこしくなったので辞めました← 控えめだけど頑張り屋さんで芯が強い、そんでもって照れ屋さんという性格が表現できてたら嬉しいです。幸せになれよー。


*アルベルト・リッジウェル (=アルベルト・ルイス・アレクサンドル・ブライアゲート)
 主人公のお相手。イメージは青い鳥で、称号の『蒼鷺』もそこから来てます。名前の由来はイギリスのヴィクトリア女王の旦那さん、アルバート殿下から。
 桜華大好き、て辺りは、日本文化を海外へ発信した小泉八雲に通じるかなぁと思います。そして作者初の(身分及び中身が)王子様キャラでして、常に『これでいいのかなーカッコつけすぎじゃないかなー』と悩みまくってたのも、今となってはいい思い出です(笑)わりかし何でもこなせる人だけど、ときどき大失敗したり本命から不意打ちくらって自分が照れたり、そういう可愛いとこも書けて楽しかった^^ 


*紅小路杏珠
 主人公の親友。イメージは赤と宝石、名前は~小路って名家っぽいなぁというイメージ+洋風で可愛い名前にしたかったので。
 とにかく家格の高い華族、ということでいかにもエラそうな御殿言葉を使わせてます。が、中身はいたって情に厚くて友達思い、明るく前向きで元気な子。ご両親は海外で知り合って恋愛結婚して、今も仕事の都合であっちに住んでいます。未だにラブラブなお二人に憧れて、見合い話を蹴りまくる日々(笑)賑やかなムードメーカーとして最後まで大活躍してくれました、ありがとう!


*鴻田昌成
 主人公コンビの担任。イメージは古い本や刀剣や骨董、名前は硬派な雰囲気を出したくて、南北朝時代の武将・楠木正成からもらってます。
 苗字は明治の文豪・幸田露伴から。でも経歴とか面倒見のいい性格とかは夏目漱石です。先生は両方ともやってらしたんですが← 主役周辺を締めるツッコミ役として、当初の予定より大幅に出番が増えたというエピソードがあったりします。お父さんの骨董品はまだまだストックありそうなんで、また引っ張り出したいなぁ……ちなみに杏珠については、特別手のかかる妹みたいに思ってます。今のところは(!?)


*紗矢&巴萌
 主人公たちのお友達。あまり出せませんでしたが、紗矢の苗字は『白塚』、巴萌は『玄妙寺』です。両方とも作者の好きな名前を使いました。
 はじめは最初に妖精を目撃したひと、くらいのつもりで登場させたのに、気が付けばどんどん出番を増やして、最終的にはラスボスにトドメを刺すという大活躍を見せてくれた子たちです。正直作者がいちばん驚いております、はい(爆)紗矢は資産家のお嬢さんで、巴萌の方は伯爵クラスの武家華族じゃないかな~とうっすら予想中。動静でバランスの取れたいいコンビで、書いてて楽しかったです。


*霧生院璋子
 主人公のライバル(?)。イメージは秋と朝霧、苗字もそこから+字は綺麗だけどものすごく古風な名前にしたくてこうなりました。
 美羽と正反対の子にしたかったので、いわゆる乙女ゲームの悪役令嬢みたいな雰囲気に。でも名前を気にして可愛く読み替えたり、先生に片想いしたりと中身はふつーにお年頃の女の子です。美羽が純粋に勉強したくて入学したのとは逆に、家柄とか立場とかから来るプライドで『こうでなくては!』ってすごく気負って力んでるとこがあり、それで自他ともに厳しくなってしまうという設定。憑き物は落ちたんで、これから改善していけたらいいなぁ。


*風祭慧
 先生のライバル(?)。イメージは風と燕、苗字もそこから+いかにも爽やかで格好いい名前にしたかったので。
 陸軍生え抜き、多分軍学校も首席で卒業してるエリート将校です。人間以外の存在が関わる、特殊な案件を解決すべく結成された小隊のひとつを若くして任されており、自分に自信はバッチリあるひと。動かしやすいし、わりとお気に入りのキャラなので、もっと出番を作ってあげたかったなぁというのが反省点の一つだったりします。美羽のことはまだあきらめてないので、続編を書いたら是非いいとこを見させてあげたい!


*リア・ルイーズ・リッジウェル(=グローリア・ルイーズ・アレクサンドリナ・ブライアゲート)
 先生の実のお姉さんにして、イングローズ連合王国現女王陛下。名前は女王様らしく豪華で格好いいものを~と頑張って付けました。
 モデルは言わずと知れた大英帝国黄金期の国主、ヴィクトリア女王。才色兼備で旦那さんと仲良しで子供にも恵まれて、いかにも完璧なひと……かと思ったら、まあ人の好き嫌いがとんでもなく激しいわ、かと思えばお気に入りの側近を放したがらないわ、いろいろと困ったエピソードも多かった(笑)そんなこんなで姉さんも、ドラゴンを乗り回す超破天荒な淑女になってしまいました。でもこの方が出てきてくれなかったら、正直話が終わらなかったと思う……主役側にはもちろんのこと、作者にとってはマジで救世主でした。本当にありがとうございました!!


 メインのキャラについてはこんな感じです。他の子たちについても語りたいことは山ほどあるんですが、全部話しちゃうと続編のネタがなくなるので(笑)そこらへんは作中に生かすということで。
 なにはともあれ、ここまで応援&読んでくださってありがとうございました!!

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