Lyra

大好きな礼ちゃんを掴まえた。 この腕にギュッと。壊れないようにそっと。 世界に二人きりじゃないから巻き込まれていく流れがあるね。 だけど得られる光もあるよ。 あれから三年。 …

恋愛なんて興味なし。 の、はずだったのに。 気づけばあの子を目で追って。 話したい。傍にいたい。独占したい。 でも、どうしたらいい？ だって「好き」なだけじゃ何もかも上手くはい…

「なあ、お前どっちなの？」——何も期待しない、多くを望まない、ただ生きているだけ。そんな雨宮 椿の日常に突然現れたクラスメイトの志摩。お前に酷いことをする、と言う志摩に頷きを返す…

大人になった僕は、ずっと気になっていた場所を訪れた。 針尾無線塔。 太平洋戦争の始まりを告げたとされるそこで、僕が目にしたものは。