Interval6〜8で登場した千歳と夏樹の子供、千尋と琉夏。そして万葉と優希の子供、要がメインのお話を息抜きに制作しています。
千尋が兄、弟が琉夏(るか)。そして要、となっています。
千尋が要大好きな構図です。琉夏はお兄ちゃん大好き。
以外サンプルの文章になります。
「おじさんとあっちに行こう?ママが呼んでるよ」
「ママが?」
僕が躊躇っていると、早くおいで、と言っておじさんが腕を強く引っ張り、車に乗せようとした。
「怖い、やだ……離して下さい」
僕は恐怖で上手く叫べず、消え入りそうな声でそう言うのが精一杯だった。自然と、涙が零れる。誰か助けて、そう思った時だった。
「要!大丈夫か?」
表の通りから千尋が駆け寄ってきた。
「返信遅いから妙だと思って、家行ったらおばさんがまだ帰ってないって言うし……GPSで見たらこの辺りだって出てたから」
探してたんだ、と千尋は息を切らしながらそう言った。そして、おじさんの方へと向き直ると、こう言った。
「……何してんの、オッサン」
「何だお前……」
千尋はおじさんを頭のてっぺんから爪先までゆっくりと眺めて、鼻で笑いながらこう言った。
「彼氏だけど?」
汚い手で触んないでくれる?オッサン。
「えっ」
「はぁ?」
僕が固まり、おじさんが訝しげな顔をしていると、千尋が僕の手を取り、おじさんに向かってこう叫ぶ。
さっき警察呼んだから、もう直ぐ来るよ。
「巫山戯んなよ、このガキ……」
おじさんは凄まじい形相で、何か喚きながら走り去って行った。
千尋は軽く舌打ちしてからおじさんが消えたほうを睨んでこう呟く。
「逃げやがったか、ド変態野郎が」
「……ありがとう、千尋」