やっぱり「中高生向き」ということを意識してて「君はもう児童文学の世界にはいない。かといって大衆文学の世界にも君は居ないんだ」というメッセージを僕は受け取りました。そしてこれが本来あるべきラノベなんだろうね。
ずっと前に『ロードス島』シリーズは難読漢字が多めって書いたけど軽めの『スレイヤーズ』でもそうだね。「囮」(おとり)とかね。「御大」(おんたい)とかね。「躊躇」(ちゅうちょ)とか。あんまりこれを読むと過去から戻れなくなるから文字通り蔵にしまうけど。やっぱりラノベは特に読み手の学力に沿って作者は書くのでいかに当時の中高生は高学力で逆に今のラノベの読み手である大人は劣化してしまったか。たぶん当時の10代の読み手がそのまま40代・50代に上がってるだけで読者層が変わってないはず。私は「失われた35年」ってラノベでも当てはまると思う。これ下手すると児童用『スレイヤーズ』(つばさ文庫)ですら「読むの難しい」とか読者は言いそう。