澄田ゆきこ

短編です。どこからかすれ違っていってしまった人たちの話。 もう片方の視点はこちらの冒頭に。 https://kakuyomu.jp/works/117735405489106…

音楽監理局の検閲が進んだとある時代。 ある男が革命を試みる。 　

桜が伝搬するとされる疫病が流行し、経済的な壊滅状態に陥った東京は、次第に汚染地として忌避されるようになる。 少年ハルは、何が病をもたらしたのかを明らかにしようと試みる。

眠れない夜、大学生のすずこは屋根の上で夜空を眺める。 手には熱い紅茶と一箱のキャラメル。 昔ママがくれたものほど、美味しくはない。

流行り病により、荒廃した街の中。独りぼっちの男と、痩せぽっちの少女の話。

映画を撮りたかった人の話。