木山糸見

オゾンをエネルギー源とした樹木型の生命体、魄樹が地上を覆う世界。滅亡寸前であった人類は、ドームと呼ばれる巨大な硝子球構造体都市が周囲のプラントを支配する社会体制を構築していた。

宇宙の時間を逆行してゆくと立ちはだかる無限の壁。無限の向こう側へと到達し、世界の完全な姿を定式化する。すなわち宇宙の誕生前もを包括した神を超えた存在、『魔王』を創り出す――そんな…

巨大な砂時計を模した館を舞台にした館ものミステリー。本格寄り。館は最後に崩れてその役目を終える。

「次の命題は真か偽か。『すべての命は等価である』」