ほんの一時だが、私には物書きとして師と仰ぐ方が居た。
一方的なリスペクトであり、押しかけのような師事であった。
あの頃の私は本当にガキで、勢いで文を綴るだけ。小説にロク触れてもいなかった為、文章が身体に染み付いていなかった。
そして何より中二病を患い続けていた。
そんなハナタレの書く話である。当然ロクな結果にはなっていない。
いや、今も似たようなものだけど。
さておく。
で、まぁ書く力=読む力って訳ではい。物書きとしては未熟未熟ぅの、私でも読む事くらいは出来るし、感性は持ち合わせている。そうして、同じサイトで物書きをしている作者にファンレターを出した訳だ。
実際は二通くらいのやり取りだけして、心の師との交流はオシマイ。
何が師匠かってくらい浅い付き合いだ。
だが今でも彼を師と仰ぐに戸惑いはないのだ。
彼が齎した
「カッコつけるなオチつけろ」
なる言葉は、今も私の胸に金言として刻まれている。
私のギャグセンスが磨かれた訳ではないことは、追記しておく。