• 現代ファンタジー
  • 二次創作

師匠

 ほんの一時だが、私には物書きとして師と仰ぐ方が居た。

 一方的なリスペクトであり、押しかけのような師事であった。

 あの頃の私は本当にガキで、勢いで文を綴るだけ。小説にロク触れてもいなかった為、文章が身体に染み付いていなかった。
 そして何より中二病を患い続けていた。

 そんなハナタレの書く話である。当然ロクな結果にはなっていない。
 いや、今も似たようなものだけど。
 さておく。

 で、まぁ書く力=読む力って訳ではい。物書きとしては未熟未熟ぅの、私でも読む事くらいは出来るし、感性は持ち合わせている。そうして、同じサイトで物書きをしている作者にファンレターを出した訳だ。

 実際は二通くらいのやり取りだけして、心の師との交流はオシマイ。
 何が師匠かってくらい浅い付き合いだ。

 だが今でも彼を師と仰ぐに戸惑いはないのだ。

 彼が齎した

「カッコつけるなオチつけろ」
 
 なる言葉は、今も私の胸に金言として刻まれている。

 私のギャグセンスが磨かれた訳ではないことは、追記しておく。

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