黒味缶

祖母と犬の死と、当時の心境と、表に出すに至った思考など。

私がこれまでに出会った眼鏡たちとの、出会いと別れを語ります。

「私が眼鏡になっても好きでいてくれる？」と聞いてきた喜咲に「どんな姿になっても君が好きだよ」と告げた実也。その翌日、登校してきた彼女の頭部は眼鏡になっていた。果たして実也は喜咲へ…

とある男が目覚めると、知らない場所にいて知らない連中に囲まれていた。彼らは男に「メガネキャラの眼鏡を外した罪」を償わせようとしてくるが……？

姉は今日も絵を描いている。恋を示す絵ばかりを。

合コンの二次会から抜け出した男女。男は欲に煮え立つが、それより先に生でいかれてしまう。

遠方の高校へ進学した主人公は、早々に周囲から人のいないボッチ状態になってしまう。そんな彼に絡んでくるのはただ一人。かつて共に過ごした幼馴染で、今はヤバい女である山岡岬だけだった。

出ると噂の場所で、怪異と遭遇した男の話

大宮梨香は手のささくれによって発現する異能、ささくレーダーの使い手である。いつの間にか孤独な日々を送るはめになっていた彼女のもとに、ある時一人の男がやってくる。

普段から言いたいことや思ったことを心の箱にしまうような生き方をしている女性。彼女は、夢の中でその箱からカギを探さなければいけなくなってしまう。

独立を機に賃貸で住居を探していたコバヤシ。良さそうな物件に備え付けられた機材の事を不動産会社の営業イヌイに尋ねた事がきっかけで、その物件にまつわる怪現象の正体に近づいていく。 …

花里詩秋は廊下を駆ける。掟破りに頭を下げさせるために。 この町には掟がある。どんなに馬鹿馬鹿しくとも受け継がれたそれは、身を守るための大事な物だった。

一人の男が、冷たい水の中に沈んでいく。大切な人の秘密を抱えて、その人の名誉のためだけに。

ミハルは何処にでもいるような、バイトに精を出すちょっと霊感強めの女子高生。そんな彼女はストーカーから逃れるため、とある場所に足を踏み入れた。

ある夏の日に見かけた、一軒の小さな食堂。表に張り付けてあるPOPで始められていたものは、冷やし中華ではなく冷やしゾンビだった――という、少し不思議な夢の話。

とある冒険斡旋所に、一人の男がやってきた。彼がここに至るまでの軌跡のなかで、意図した始まりはひとつもなかった。

唐突な友人の宣言と、そこから自覚するなにがしか

とある高校の文化祭。そこでの成果が、存続に直結する部活がいくつかあった。 その一つである演劇部も、学校の始まりと共に続いた歴史を繋ぐために文化祭での公演を目指す――が、資金無し！…

宇宙へと人類が飛び立つようになって幾星霜。地球の寿命が近づいたことをきっかけに、世界各地で動植物を宇宙に運び出す動きが活発になってきた。 そんな遠い未来の、地球から飛び立つ者達を…

気安い雰囲気で話せて、喧嘩もバカ話も出来る。だけど、学校以外では接点が無い女子に「ちょっと手伝ってよ」と言われ旧校舎に荷物を一緒に取りに行った。人前でない今なら、彼女に言えるかも…

とある国に末の姫様が産まれた日、国の人々は最高の幸せに包まれました。 お姫様に「うまれてきてくれてありがとう！」王と王妃様に「お姫様をありがとう！」と国のあちこちで感謝の声があが…

千春にとって四年に一度の大事な時期が、またやってくる。しかし今回はいつものように大好きな人に甘える事は出来ない。 そんな片想いのお話。