こんばんは、言峰空也です。
『ボイスコネクトメモリアル』をお読みいただき、誠にありがとうございます。
第三部〈星降る秋〉の投稿を前に、少しだけ制作の裏話をさせてください。
この秋編、実はセッションのログとしては
これまでで一番「短い」パートでした。
理由ははっきりしていて、瑞穂役の瑞浪蓮さんとのセッションが、すっかり手に馴染んできたからです。お互いに世界観も、キャラクターの呼吸も分かっている。だから物語が驚くほどスムーズに進んでいく。迷子になる時間がない、というのは幸せなことですが――結果として、話数は少なめになりました。
けれど、カクヨム用に書き直しながら、どうしても心残りがあったのです。
この学園には、瑞穂と空夜のほかにも、たくさんの生徒がいます。それぞれに背負ってきたものがあり、譲れないものがあり、誰にも言えない気持ちがある。セッションの中では描ききれなかった、あるいは瑞穂の視点からは見えなかったその部分を、どうしても書き残しておきたくなりました。
そこで今回の秋編は、本編の合間に幕間と番外編を多く挟む形にしています。
物語を書く理由。銀の刃が映すもの。籠の鳥が選んだ刃。誰にも見せない猫箱の中身。そして、ある教官の、遠い日の谷――。本編では語られない彼ら彼女らの内側を、それぞれの視点で描いています。
秋は、実りの季節です。
夏を越えた彼らが、それぞれに何かを掴み、深めていく季節でもあります。同時にこの秋は、あの冬のすぐ手前でもある。……そのことは、今はまだ、彼ら自身も知りません。
賑やかで、温かくて、少しだけ切ない秋を、どうぞお楽しみください。
引き続き、『ボイスコネクトメモリアル』をよろしくお願いいたします。
言峰空也