新年度がスタートいたしました。
気持ちも新たに入れ替え、短期集中連載のお知らせです。
本日より「白日夢 -エーゲ海に捧ぐ鎮魂歌-」を公開いたしました。
古代ギリシャの失われた文明をめぐる物語です。
ご興味をお持ちいただけましたら覗いてみてください。
アウレリアの更新日(火・金曜)以外は毎日アップする予定です。
なお、こちらの物語ははるか昔、学生時代に書いていたものになります。
当時の肩肘張った感じが文体のそこかしこに表れていますね……
そして、その後に結局流れてしまった書籍化のお話があった際に、提出した複数の完成原稿・プロットのうちの一つがこれでした。却下されました。当然ですね。
当初のタイトルは「白日夢」でしたが、ネットに出すのにこれだけじゃ何だかわからんと思い、「エーゲ海に捧ぐ鎮魂歌」の副題を無理やりくっつけました。一応これでギリシャみは感じられるかなと……(それでも苦しい)
さらに言うと、元原稿の冒頭には以下のような序文があります。こんなもんいきなり載せたら全員ブラウザバックするわ!と、今回バッサリ削りました。
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エーゲ海を臨む小高い丘に、かつて城塞がそびえていた。
城から見下ろす穏やかな海は、アルゴス湾。紀元より遡ること千四百年、古代ギリシアに興ったこの文明は、城跡のある地名からミュケナイ時代と呼ばれる。それは富と巨石とによって積み上げられた時代だった。後の世に発掘された大量の黄金や堅固な城壁は、その王権の強大さを雄弁に物語る。
しかし、ミュケナイ時代以前からその地に住んでいた民族については謎に包まれている。
ミュケナイ文明を興した民族はアカイア人と呼ばれるが、先住民の種族は何か、どのような言語を用いていたのか、それすらもわかっていない。アカイア人の南下により滅ぼされた先住民は、ひそやかに歴史の舞台から姿を消してしまったのだ。
紀元前千二百年――紺碧の海に囲まれた半島では、文明の勃興より二百年が経過していた。すでにミュケナイの先住民の存在は風化され、人々の記憶から失われて久しい。
ただ一人の男が、それを掘り起こし始めるまで――
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読ませる気、あるんか!
そんなわけで、最低限しんどくないように体裁は整えておりますので、安心してご覧ください。