数年前、地方の古書店街を歩いていた私は、偶然小さな古書店で《こがね入門百科シリーズ》の一冊『我國の妖怪30選』という古びた児童書を見つけました。
昭和の児童書そのものという体裁ですが、中身は現代日本では使われていない地名や、初めて目にする伝承ばかりで、日本のようでいて少しズレた世界の児童書のようなのです。
発行年は聞いたことのない「光振41年」とあり、店主も首を傾げるばかり。
とにかく購入して持ち帰った、不思議なこの一冊の中身を、書き起こして皆様と楽しめればと思いつきました。
今月中、毎日お昼に1妖怪づつご紹介していきます。
ちょうど30選なので、9月ひと月でちょうどの計算です。
ちょっと怖くてユーモラスなイラストをお見せできないのがすこぶる残念ではありますが、文章だけでもなかなかオモシロいので、ぜひご一読ください。
https://kakuyomu.jp/works/16818792439467469402