第十一話の段階で大変な目に遭っているアニエス。
フルネームは『アニエス・フィリッパ・グラッブベルグ』。
公爵はベルナールにもフィリップという名を付けています。王位を欲している心の内が見えますね。
アニエスは兄ベルナールとは反対で内気な女の子です。兄妹喧嘩はしますが、最後はいつもシクシク泣く妹にベルナールが謝っている感じです。
アニエスの誘拐は、エリザベスを誘拐したグラッブベルグ公爵に対しての皮肉のつもりで書きました。
こういった世界観、時代的な国で、女性が誘拐されるということは否が応でも悪い噂が付き纏うものです。
自分がやってきたことが、娘に降りかかった。この事を、公爵はどう受け止めているのでしょうか。
これから、アニエスはエリザベスと共に、急がず焦らず、心の傷を癒して行くことになります。