①テーマ:「自分にまっすぐ正直に」夢と愛
②世界設定:現実世界、ファンタジー
③登場人物/キャラクター設定:主人公:美形、兄が1人、写真部に所属、写真が好き
で、美大に進みたいと思っているが、家族から
は反対を受けている。成績はいい。祖父から譲
り受けた一眼レフを持ち歩いている。大人びて
いる。あまり人に心を開かない。一人が好き。
雪音に好意を寄せている。雪音には素直に話せ
る。学校では自分を偽って生きている、過去に
トラウマがある。
ヒロイン:黒髪ロング、色白美人、清楚系、幽霊、
駆け出しのモデルだった。
専属モデルになることが決定し、初めての
撮影日に近所の公園の近くで、交通事故に遭
い、幽霊になった。どこかに行っても仕方がな
いので、目が覚めたらいた公園にいたところ、
自分の姿が見える律と出会う。
49日目の午前0時に消える。律の夢を応援す
る。自分が最初のファンになるという。
律には黙って消えるつもり。
④ストーリー:高校二年生の海崎律はある日、夜の公園で一人の女性と出会う。儚げな
空気を纏う女性の名前は白鳥雪音。彼女の美しさに一目惚れした律はその
日から公園に通うように。過去のトラウマから自分の意見を押し殺して
生きてきた律にとって純粋でまっすぐな雪音の隣は居心地のいいものだっ
た。雪音と出会ってから三週間が経ったある日、律は自分が過去に写真
を仕事にするという夢を諦めたことを雪音に知られてしまう。なんとか
誤魔化そうとする律だったが、雪音に喝を入れられ、自分の気持ちともう
一度向き合うことを決意。律にとって第二の人生が始まろうとしたその矢
先、雪音が交通事故に遭いもうこの世にはいない存在だったことを知る。
状況がうまく飲み込めない律だったが、直接自分で確かめようと公園へと
向かう。律が問い詰めると、雪音はあっさり自白。おまけに自分はもう
この世から完全に消滅すると言い出した。雪音が駆け出しのモデルだった
ことを知った律は、最後に「桜の丘」で雪音のことを撮影しようと、雪音
を連れて行く。律は、無我夢中で雪音を写真に収め、何枚も何枚も撮り続
けた。午前0時、雪音が完全に世界からいなくなるまで・・・。
翌朝、目覚めると律は自分の部屋のベッドの上にいた。なかなか帰ってこ
ない律を探していた家族が、雨の中「桜の丘」で倒れている律を発見し、
家まで運んだらしい。律は今までのことが夢ではなかったことを確認する
ため、雪音を撮ったカメラを確かめる。そこには、誰も映っていないもの
の、雨の中に微かに人型のようなものができていた。律は自分にまっすぐ
だった雪音の分まで生きようと、自分も夢に向かって突き進むことを決意
する。
ー 夢を断たれた一人の幽霊と、夢を諦めた一人の少年の
切なくも温かいラブストーリー。ー