本日より、『母と呼べなかった人へ』の連載をスタートいたします。
幼い頃に両親を亡くした三十八歳の主人公が、両親が生きていた一九八三年(昭和五十八年)へタイムスリップし、まだ母になる前の二十三歳の「母」と出会う物語です。
レコードの歌声、赤電話、ストーブのやかん、サイフォンで淹れる珈琲の香り・・当時の生活の温もりを丁寧にすくい取りながら、決して伝えてはならない想いと、親子の時を超えた絆を描きました。
「大切な人を、もう一度抱きしめたくなる」 そんな温かな余韻を残せるよう、心を込めて執筆します。
雨宿りをするような気持ちで、ふらりと喫茶店の扉を開けるように読みに来ていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。