およそ五十日のご無沙汰でした。
お待たせして大変申し訳ございませんでした。
お待ち頂いた皆様へ最大限の感謝を。
これより再開致します。
人は、何度でも別れを経験する。
幼い頃に失ったもの。
大人になってからようやく気づくもの。
そして、もう取り戻せないと知ったときに、初めて重みを持つもの。
親族とは、何なのだろうか。
血の繋がりか。
共に過ごした時間か。
それとも、最後まで言えなかった言葉か。
戦場では多くの命が散った。
だが、それは武人だけの話ではない。
守るために立ち、愛するために耐え、失ってなお前を向いた者たちがいた。
喪うことは、終わりではない。
喪ったからこそ、背負うものがある。
墓前に集う者たちは、剣も魔法も持たない。
ただ、それぞれの記憶を携えて、故人を語る。
それが何よりの弔いになると、信じて。
――第十六話『喪親』
語られるのは、親愛なる者たちの物語。