どうも、作者です。
この度は「ある魔女が死ぬまで -メグ・ラズベリーの余命一年-」をお読みいただきありがとうございました。
連載期間約3年。
文字数50万字、プロット含めると100万字と、
自身が書いてきた中で間違いなく最長の小説となりました。
書籍化し賞もいただけ、自分としては非常に特別な意味合いの作品でした。
■■裏話■■
●ラストまで書いた理由
第1話の第1節目を書いた時、
先が気になって「最後どうなるんだろう」という感じで書いたのが、
ラスト3節になります。
自分的にかなり出来が良かったので、
「これはぜひ読んでもらいたい!」
ということで頑張って書き続けました。
●メグについて
メグは今まで書いてきた作品のキャラの中でもかなりお気に入りです。
関西弁にしてみたら割とハマったなと感じてます。
感想の中ではそのキャラが合わんという声もあるんですが、
まぁその辺は淘汰の部類に入るのかなと思います。
ただ、たまに序盤を読み返すと口が悪すぎてちょっと引きます。
彼女がこの物語の主人公でなければ完結は難しかったです。
自分で書いててキモい話ですが、
最終回を終えた時は好きなマンガが完結したときのような、
独特な虚無感に襲われました。
作品に思い入れはしないタイプなんですが、
知らない間に思い入れが生まれてたのかもしれません。
●エルドラについて
この作品を書くにあたり、一番イレギュラーだったのがエルドラでした。
当初は「兵器の魔女」と「呪いの魔女」という、
七賢人の二人が魔法協会に謀反を起こし、
それを止める物語にする予定でした。
そうならなかったのは、エルドラが出てきたからです。
「ある魔女」は聖地の回までプロットを組まずライブ書きをしていました。
ライブで書いてるとたまにこういう強いキャラがポンと出たりします。
強キャラ感満々で、深堀りしてみたら色んな過去があり、
ラスボスはこの人しかいないなと思いましたとさ。
●ヨーゼフについて
14話で出たヨーゼフおじさんも僕の想定を超えました。
当初は完全な悪役にしようと思っていたんですが、
中東編でちょっと深堀りしたら予想外に悲しい過去を背負っており、
「お前……マジか……」となったのを覚えています。
最終的にツンデレおっさんの枠に収まりました。
●シロフクロウについて
シロフクロウはラストの戦闘で羽を焼かれて飛べなくなる予定でした。
しかし作者がシロフクロウ好きすぎた結果、
なんやかんやあって救われました。良かった良かった。
●登場キャラたちのその後
登場キャラたちのその後の設定はざっくりですが決まっています。
メグはその生涯で世界を5回ほど救うという設定があります。
エルドラの件が1回目なので、あと4回なんかあるんでしょうね。
何があるかは全然考えてません。
●未回収の伏線について
一個だけありまして、フィーネの彼氏の話です。
メグが尽力して二人をくっつけるエピソードを考えてました。
ですが、どこをどう間違ったのか入れる枠が消えました。
ヘタレ学生が学園アイドルのフィーネを落とすため、
メグとドタバタするとかいう話を考えてました。
そんな感じです。
■■続刊に関して■■
書籍は現状(2022年現在)続刊の話などは出てません。
なので書籍から入った人に、せめてWEB版だけでもラストを読んでもらえればと思っています。
WEB版がメグ・ラズベリーという一人の少女の成長を描く物語だとしたら
書籍版はメグとファウストに焦点を当てた母娘の物語にする予定でした。
序盤の展開など違いもあるのですが、もしラストまで書籍化出来てたとしても、結末の形は同じにしたんじゃないかな。
この作品に関する続報は、あるような無いようなよくわからん感じです。
色々と形になってお届け出来そうであれば、改めて告知なりしたいと思います。
とりあえず、作者として書くべきことは全部書いたと思うので、Webで追加エピソードを書くような予定は今の所(2022年現在)無いです。
■■次回作に関して■■
何個か書きたい案はあるんですが、とりあえずは今連載しているものを一旦畳んでから考えようかなと思っています。
ツイッターの4Pマンガ感覚で書いてた、連作短編のラブコメのストックが出来てきたので、それが100本溜まったら表に出すかもしれません。
■■最後のご挨拶■■
この物語を執筆するに当たり、本当に皆様のイイネやレビュー、PVやコメントが励ましになりました。
黎明期からずっと読んでくださっている方も居て、そうした方の存在があったから完結できたと思っています。
本当に最後まで応援してくださりありがとうございました。