黒猫大和

　宣伝：アホの子は闇深系魔法少女になってもアホでした
https://kakuyomu.jp/works/16818093085294418461

　　この作品を読んでまず初めに感じたことは境遇は仮面ライダーの本郷猛と同じなのに色々と軽すぎて草でした。
　本郷猛のように改造されてしまった自身に対して思い悩んでもおかしくないのに、どこまでも前向きに生きていこうとする主人公の姿勢がとても素晴らしく。素直に応援できる主人公だと思います。

　ただ主人公はタイトル通りアホの子ですが能天気ではなく、しっかりと現実を受け止めて生きていて四話の『炎槍の魔法少女は妖獣と戦う』では初対面のエレナを守るために何もわからない状態で初変身して妖獣(この世界での魔物)へ立ち向かったときは思わず拍手してしまいました。

　少なくとも同じ境遇に私自身が置かれたら初対面の相手を助けようとは思わないでしょうし、人間そのものが嫌いになってしまってるでしょう。
　主人公である灰骨パチルは確かにアホの子ですが、同時に誰かを慈しむことができる優しい子だと思いました。
　まだ八話までしか出てないので彼女の物語がどう進むのか分かりませんが、幸せになってほしいと強く思います。

　この作品は全体的にとても面白くてメチャクチャ気にいったのですが、一つだけダメだしするとするなら一話が短いことが不満ですね。この三倍くらい文章が長くてもスラスラ読めると思います。

　感想としては大体だいたいこんな感じです、とても面白い作品ですので一回読んでみてください。
　……ちなみに私はこの作品が好きすぎて私の投票できる3作品の内２作品の投票権をこの作品に使ってしまいました(爆笑)