皆さま、こんにちは!
本日更新した64話をもちまして、『カノジョの鼻毛がこんにちは』は無事にグランドフィナーレを迎えることができました。
こんな世界一ニッチで、世界一自由な毛の物語を最後まで見届けていただき、本当に、本当にありがとうございました!
正直、初投稿のときは「秒でお蔵入りするんじゃ……」と震えていたのですが、まさかこれほど多くの同志(読者の皆さま)に全力で追走していただけるなんて、感謝の極みです。
実は……脳内には「鼻毛テーマの新作プロット」がまだいくつか眠っているのですが、それはまた機会があれば、皆さまの前に爆誕させたいと思います(笑)。
さて、最後になりますが、私がなぜこの「鼻毛」という禁忌のテーマに魂を売ったのか、その衝撃の原体験をぶっちゃけて締めくくりたいと思います。
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大学生のとき、同じサークルに、本作のカトレア顔負けのめちゃくちゃ目鼻立ちが整った美少女がいました。彼女は放送研究会にも入っていて、キャンパス中にその美声を響かせる、まさに高嶺の花。
ただ――
彼女は、頻繁に『鼻毛がこんにちは』していたのです。
サークル中も、おしゃべりしてるときも、学食でラーメン食べてるときも、飲み会の席でも――。
そう、彼女の鼻先は、いつでも「オールウェイズ鼻毛」でした。
あまりの頻度に、当時の私は本気で悩みました。
「……待てよ。これは、私へのテスト(試練)なのか?」と。
ここで私が男の勇気を振り絞り、「……鼻毛、出てるよ」と優しく指摘したら、彼女がハッと目を見開き、
「……ありがとう。私、あなたみたいな人をずっと待っていたの……!」
という、少女漫画ばりの神展開が始まるのではないか、と。
――まあ、当然そんな現実はなく、サークルの友人から「あいつ、いっつも鼻毛出てね?」と普通に言われ、「あ、俺だけに見せてた特別仕様じゃなかったわ」と秒で我に返ったのですが。
ただ、そのとき私の心には、奇妙な感情が芽生えていました。
パンチラやブラチラのように、「女子が本来なら絶対に見せたくないハプニング」を目の当たりにしている背徳感。
そこに、私は無性にドキドキしてしまったのです。
もちろん、そんな変態的なカミングアウトを当時は誰にもできるはずもなく、墓場まで持っていこうと心に仕舞っていました。
ですが最近、ネット界隈で「あえて腋毛を晒す海外の歌姫やモデルさん」を見かけるようになり、それを「ありのままの美しさだ!」と礼賛する人類が増えていることに驚きました。
その瞬間、確信したのです。
「ああ。やっと、時代が私に追いついたか……」
そうして一気に書き上げたのが、この作品です。
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カノジョの「その後」
ちなみに彼女、卒業式でもバシッと綺麗な袴姿で決めていましたが――もちろん、鼻毛を添えていました。ブレない。
その後、彼女は超大手の国内航空会社のCA(客室乗務員)に就職し、今も世界の空を飛び回っているそうです。
もし皆さまが飛行機に乗った際、機内サービスをしてくれる美しいCAさんの鼻先から、一筋の元気な鼻毛がこんにちはしていたら、
――間違いなく、彼女がこの物語の「真のヒロイン」です。
でも、絶対にこの作品のことは言わないでください!
さて、あとがきとしては長くなりましたが、皆さまのこれからの旅路に、素敵な「こんにちは」がありますように。
全64話、お付き合いいただき本当にありがとうございました!また次の毛(?)でお会いしましょう!