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フォロー1000人感謝✨✨おまけ話 手のひらに上書き


※149話前後、風紀委員を解任された後のデート中と、その翌日のお昼休みのお話になります。


京太郎と手繋ぎデートの移動中、ふと手を緩めた瞬間、京太郎の手に平に何か書かれているのに気付く芽衣子。

京太郎の手には『オレ○』と書かれていたが、最後の文字が消えかけていて読めない。

「オレ…??京先輩。これは何です?」
「えっ!あ、ああ…。友達がふざけてかいただけだよ。な、何でもない!///」

芽衣子の指摘され、慌てて誤魔化す京太郎。

(白瀬先輩に『オレモ』って書かれて、芽衣子ちゃんの嘘コクに『俺も好きだ』と答えるように言われたなんて、言えないよ…。)

「そ、そうなんですね?(む〜。友達?まさか女の子じゃないよね?なんか気になるなぁ…。)」

赤くなっている京太郎に、何だか面白くないような気がする芽衣子。
(あっ。そうだ!確かカバンの中にあれがあったっけ?)

「京先輩、ちょっと待って下さいね?」

「??」

カバンをゴソゴソ探り、ペンと小さなお菓子の袋を取り出す芽衣子を京太郎は不思議そに見守っている。

「京先輩、ちょっと手の平に失礼しますね?」

「えっ。何、芽衣子ちゃん??
わぁっ。こそばいって…!//」

京太郎の手の平に何やらペンで書き付ける芽衣子。
『オレ』の字の後に、『オ』の文字を付け足した。

「そのまま、広げてて下さい。はいっ!よかったら、これ食べて下さいね?」

「???あ、ありがとう…?」

ココアビスケットでクリームを挟んだお菓子を手の平に乗っけられ、首を傾げる京太郎に
満足気に微笑む芽衣子。

(ふふっ。これでよし!多分元の文字とは違うと思うけど、京ちゃんにバッチリ上書きしちゃったぞ?)

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そしてその翌日のお昼休み、屋上のベンチで芽衣子のお弁当を食べ終わった後ー。

「あっ。芽衣子ちゃん。そう言えば、この間のお返しするよ。」

「へっ?」

ふいに京太郎からそんな事を言われ、キョトンとする芽衣子。

「手を出して?」

「は、はい。?!きょ、京先輩っ、くすぐったっ…!あっ、あんっ♡やんっ♡♡」

言われるまま、芽衣子が手を出すと、京太郎にペンで何やら書かれる。

「へ、変な声だすなよぉっ!//ハイ、コレ!」

京太郎は真っ赤になりながら、お菓子の包みをあけ、その何枚かを芽衣子の手の平に渡す。

「だって、こそばゆくて…こ、これは…?」

芽衣子の手の平には、昨日京太郎に書かれた『オレ○』の文字が書かれ、ココアビスケットでチョコクリームを挟んだお菓子が載っていた。

「芽衣子ちゃん、オレ○好きなのかなと思って。チョコクリームでよかったかな?」

「…!!は、はいっ!大好きです♡♡

(きょ、京ちゃんが私の為に、オレ○を買ってくれた!手の平に京ちゃんの字を刻み付けてくれた!嬉しい〜✨✨)」

京太郎の気遣いに感激する芽衣子。

「あむあむ…。京先輩、オレ○美味しいですねぇ?次回は私がいちごクリームのを京先輩にあげますね♪」
「はむはむ…。うん。ありがとう。芽衣子ちゃん。(芽衣子ちゃん、よっぽどこの遊び気に入ったんだな〜。)」

既に目的を忘れる、とことんポンコツな芽衣子と、その意図に全く気付かなかった、とことん鈍感な京太郎であったとさ…。


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短いお話ですみません💦

いつも「8回目の嘘コク」読んで頂きましてありがとうございます✨✨

今後もどうかよろしくお願いしますm(__)m

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