今日は今の職場に異動できた事を心底良かった、と思える一件がありました。
(要所要所の表記等は変更してありますm(_ _)m)
午後、私が対応させて頂いた患者様。
どうもお父様の精神障害に酷く悩んでいるらしい。
そして
「まあ特に問題無いんだけどね。力づくで何とかしちゃえるし。ほら、私強いから」
と、頼もしいお言葉✨
ただ……ボソッと
「身内ってシンドいね。私、虐待とか大丈夫かな? 捕まったら庇ってよ(笑)」
と言われてたので、気になってしまいご許可を頂き、別室でお話を伺う。
お父様との同居を「終わりの無いマラソン」と例えられてたのも気になったので。
なので、僭越ながら……
・本人も大切だけど、家族にもそれぞれの人生がある。自分よりも身内を先に優先させたら参ってしまう。
・時には自分勝手になっていい。百点なんて目指さなくていい。五十点でバッチリ。
「今日も父は生きてた。オッケー」くらいのスタンスでいい。
・私たちを便利な道具と思って頼って。「申し訳ない」は逃げ場を失うから。
・終わりが見えないのは辛いから、お手伝いするので一緒に我慢のラインを決めませんか?
「◯◯以上酷くなったら絶対に施設へ行ってもらう!」でいいですよ。
それは冷たくなんかなくて、助け合うために国が作った、電車とかバスと同じサービスなんだから。
等々を四十分くらい、お伝えさせて頂きました。
出すぎた事を……と思ったけど、娘様……なんと眼の前でポロポロと涙を……
「そんな事言って貰えたの初めて。ずっと自分が頑張らなきゃ後が無いって……父を見捨ててしまう事になる……って怖くて」と涙を流され。
「後なんていくらでもあります。そのための私です。頑張らなくていいです。娘様は充分頑張ってきました。ここからは撤退のラインを決めていいんです。一緒にやりませんか?」
「お父さん、優しかった……見捨てちゃうかな?」
「見捨ててないですよ。施設に入った後、ぜひお時間あるとき面会に行ってあげてください。気にかけてあげて下さい。それだけでいいです。忘れない。それだけ出来ればいい。見捨てる事にはなりません。後はプロが良くしてくれます」
そう言うと、娘様は顔をふせて号泣されて……私も涙を堪えるのに頑張った(汗)
「ずっとキツかった。怒るの我慢する本もたくさん読んで……でもダメで。自分、嫌な娘だって。もうムリ、って。でも相談する人いなくて、頑張らないと、って」
それからもしばらくお話伺って、終わる頃にはスッキリとされてました。
「有難う。もう絶対頑張らない。施設、考えます。私、仕事したかったんです。我慢してたけど。……良かったら個人的に会ってもらえます?お友達として」
と言われたけど、それは決まりで禁止なのでお断りを……(汗)
そしたら「今後の事は京野さんを指名ってできます?指名料ってかかります?」とも(汗)
でも……本当に嬉しかった。
この仕事してて本当に良かった……
小説も好きだけど、このお仕事も大好きなんです。
自分が誰かの助けになれる。
人の辛い気持ちを軽くできるのって……凄いことだ。
そんな幸せをたっぷり頂いたので、代わりに溜まりに溜まったお仕事で未だに残業(笑)
今夜は21時コースかな?
小説書けそうにないな……(涙)
でも、今夜だけはそれでいい、と思っています✨