私の小説を超端的に説明すると、主人公の女の子がおじさんの内面的な魅力に惹かれていくという話です。
「枯れ専」なんて言葉もありますが、恋愛の物語として、正直一般的ではないという自覚はあります。
作者自身が枯れ専だから趣味で書いている、と言われてしまえばそれまでですが、私としては決してそういうつもりではなく、これには理由があると客観的に分析しています。
私の理想の恋愛は、下心なく深い関係を築いてから、恋愛関係になるというもの。
歳の離れた落ち着いた大人であれば、そのシチュエーションが成立するのではないか?と思っているから、自然とこういう物語になってしまうのだと思います。
私は、スピーディーで性欲剥き出しな恋愛に正直ついていけません。もちろんそういうのを否定するつもりはありません。自分がピュアだとアピールしたいわけでもありません。ただただ自分にとってはしんどいというだけです。
理想は誰だって持っている、と言われてしまうと思います。
でも、理想を捨てるくらいなら、恋愛はしたくないと思うほど、私のこの感覚は強いです。
相手のことをよく知らないまま付き合うことは苦痛です。
こんな風に説明してもきっと伝わらないので、『凍る彼女』という小説を書きました。
二人の関係が動き出すのは第12話から。ものすごくスローペースで刺激的な内容ではありませんが、人を好きになるまでの繊細な心の動きを丁寧に描いたつもりです。
完結済みですので、ぜひお時間ある際に少しずつ読み進めていただけると嬉しいです。