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気まぐれシェフの140字パスタ覚書 31~40

・檻の中、空の青
小さい頃、虫取り網で捕まえた蝶を手にする前に空へ放ってしまった。親には「逃がしたかったんだもん」と嘘をついていた。

・暗い炎
欲求の抑制は体に悪いのでほどほどに。

・愛は藍より暗い色
うーん、前作と「暗い」がかぶってしまった。星を見あげる彼の足元にずっといたい。そんな思い。

・報われない愛、愛、愛
何度自分に暗示をかけても嫌いなものは嫌いなまま。でも好きになるほどの価値があるのか、悩みは尽きない。

・踊る呼び声
笑っている場合ではないけれど、いま手をとらなければ彼女は一生壊れたまま。

・最愛の再生
積んでは崩すつみき的な話を書きがち。個人的にはグロテスクではないと思っているけれどどう思いますか?

・ラジオドールの日常
着想は「ラジオスターの悲劇」から。技術の進歩によっていつかこのラジオドールも用無しになってしまうのだろうか。

・ラジオドールの悲恋
続いてしまったラジオドール。実は先に思い付いたのはこっち。誰に対しても態度をかえてはいけないラジオドールの知られてはいけない恋。

・退屈しないでティーカップ
以前書いていた140字100篇マラソンでも書いた生きているティーカップ。甘いものが大好きでかわいい。

・戯れる影
少女は誰だろう、幽霊かもしれない。陰のある幽霊というのも妙。影さえも置き去りにした彼女も日の光に消えていなくなっただろう。

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